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「幸福」という北極星をめざすこと [コピーライティング]

コピーライターの大御所…大御所というと、なんとなく『今』っぽくないか。
コピーライターの超第一線の岩崎俊一さんの『幸福を見つめるコピー』という本を読んでます。
この本、あまり本屋で見かけないし(2009年発行なので…)+1900円もするので、
Amazon買いもちょっとなーと思い、つい図書館で借りてしまいましたが、これは「買い」だなぁ。
手許に置いて読むべき本だ。

岩崎俊一さんのコピー、私、とても好きなんですよね。
素直で、まっすぐに心に届く。

岩崎さんのコピーで特に好きなのは、以下。
「年賀状は、贈り物だと思う。」 (年賀状キャンペーン)
「やがて、いのちに変わるもの。」 (ミツカングループ本社)
「音楽を聴いている。ぼくは生きている。」 (ソニー)
「美しい50歳が増えると、日本は変わると思う。」 (資生堂)
「負けても楽しそうな人には、ずっと勝てない。」 (セゾン生命)
「自分の欠点を 人と一緒に笑えるのは その人の長所です。」(セゾン生命)

あと、トンボ鉛筆のコピーも大好き。これは、ボディコピーも含めて好き。

tombo.JPG

『コピーはつくるものではなく、見つけるものだ』か。
ハイ、がんばります。

この本には、作品紹介のほかに、いくつかのエッセイが掲載されているのですが、
「浪人もいいではないか」という文章、心にしみました。

文章がうまくなるコピーライターの読書術 [コピーライティング]

すごいタイトルだ。
思わず手に取ってしまった。

この本は、以前、私が大絶賛した「名作コピーに学ぶ読ませる文章の書き方 (日経ビジネス文庫)」の続編です。
昨日、本屋で買いまして、今、120Pめを読んでます。
あとがきまで247Pあるので、約半分というところでしょうか。

続編ということで、一作目ほどの衝撃はないですが、なかなか良いです。
この中で紹介されている、良い・好きだと思う文章を、読むだけじゃなく、写す(写経する)という文章上達法は、実際、私もやってます。
さすがに手書きじゃないですが、コピペじゃなく1句1句入力してます(オススメです。最近ちょっとサボってますが)。

文章がうまくなるコピーライターの読書術(日経ビジネス人文庫 ブルー す 4-2)

文章がうまくなるコピーライターの読書術(日経ビジネス人文庫 ブルー す 4-2)

  • 作者: 鈴木 康之
  • 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
  • 発売日: 2010/05/07
  • メディア: 文庫

****
ただ…。
最初のほうで、すばらしいコピーを例に挙げて、その解説をしてくれているのですが、一点、それは違うのでは…と思う箇所がある。細かいところ、といえばそれまでですが、気になるー。

コピー1000本ノック!体育会的コピーライティング [コピーライティング]

ほぼ日刊イトイ新聞のトップページに、糸井重里さんが日々感じたことを短文で書き綴っている「今日のダーリン」というコーナーがあります。
ときどきチェックしては、フムフムと思っているのですが、少し前に「キャッチフレーズを100本書け、みたいなやり方はよくない…」というような内容の文章がありました。
さらっ~と読んだだけなので、もう一度、どういう意図なのかちゃんと原文を読み返そうと探したら、見つからない!知らなかったのですが、このコーナー、アーカイブがないんですね。。とほほ。

検索してみると、ブログに引用されたものやTumblrの切れ端のようなものは見つかるのですが、全文ではないので、正確な意図がつかめない。

ぬー、油断した。
なんとなく、、の記憶をたどると…(私の解釈がまじってます、正確ではありません!)、
スポーツ選手が足腰を鍛えるために、「走り込み」をするというのと同じような感覚で、昔は、「キャッチフレーズを100本書け」と教える先生がいっぱいいた。でも、スポーツ選手が走り込みをして身体を鍛えるのと、コピーライターが100本コピーを書くのとは違う。100本書いても、ことばの順番の組み合わせを、手間ひまかけてやるだけになってしまい、上達するわけがない。つまり、コピー100本ノック的なやりかたよりも、深く考える練習をたくさんしたほうがいい。
て、ことを言っていたような。。

確かに、「コピー100本書いたどー!」というのは、やった気にはなれるけれど、まぁ、数をそろえて満足しがちにはなるかなぁ。。ただね、やる意味がないとは、私は思わないんですよね。
深く考えるための方法というか、自分の可動域を広げるために、数をこなすってのもアリだと思う。

仲畑貴志さんの事務所では、新人コピーライターに、「朝までにコピー500本」というのをやることがあるそうです。これは、壮絶!

締め切りが翌朝10時までらしいので、会社から帰ってきて、ご飯食べて、お風呂入って、「さー、やるか」とスタートしたのが8時だとして、次の日の通勤時間やらなんやらを考えたら、約12時間ほどで500本のコピーを書く。1分半に1本ぐらい書かないと達成しない(!)計算になるんだそうです。

--『みんなに好かれようとして、みんなに嫌われる。(勝つ広告のぜんぶ)』より引用--

 まず、書きはじめから100本ぐらいはいわゆるクリエイティブをやる。個性を見せようとするのだ。
 つぎに、時間の経過に驚き、ペースを上げようとしてどうするか。かつて目にしインプットされたコピーを、無意識になぞって書く。それで200から300近くを、夜も白々と明けようとする頃までにやっつける。
 そして、残りの100。これが塗炭の苦しみとなる。フルマラソンのラスト10キロぐらいか。もうフラフラ。思考もとんでいる。だからとりあえず、それがコピーになっているかどうかなんて関係ない。自動筆記状態。論理矛盾なんてのもどうでも良い。読めるもの、文章のようなものが、原稿用紙に1行でも増えれば良いという領域である。
ところが、ここで書かれた1行1行は恐ろしい。その人の内面の1行1行なのだ。(後略)
--引用終了--


私も体力のあるうちに一回チャレンジしようかな。
でも、これ、書くだけじゃなぁ。。
仲畑さんが見てくれるってのが、価値があるわけで。。
実際、「朝までにコピー500本」をやると、仲畑さんの調子も悪くなるそうです。
そりゃそうかも・・・。
私の内面かー、見てみたいような、見るのが怖いような。。

おまけも読む?


コピーライティング、その心は? [コピーライティング]

今日、電車でananの中吊り広告を見たけれど、なぜか下部にAERA風なキャッチコピーが入ってた。

anan.JPG


「女の終電は、男によって早まる」だって。
一瞬、「ん?」と思って、次の瞬間に「あー、そういうことね」と理解した。

ちょっぴりニヤっとしたけど、なぜ、ananにAERA風のコピーを入れたかはナゾ。
AERAの場合は、中身が情報系だしコピーも特集内容に合ったものなので、まだ、わかるんだけど。
ちなみに、AERA 2009年7月27日号のコピーは、衆議院の解散にかけて、
「決まったカイ?サンざん待ったよ。」です。

あえてananのコピーに意味をつけるなら、「女の子の本音が載ってるマガジン」って感じなのかな~?それか、「変化し続ける街に繰り出せ!東京ワンダーランド」と特集にあるので、街に繰り出したのち、「終電の時間を決めるのは、一緒に行く人次第なのよー、ウフフ」、という感じなのかなぁ。

だとしたら、「もっと自分から楽しもうぜ!」って気もしますね。
「終電なんてカンケーない!帰宅時間は、私が決める」ってぐらいガッツリと。

ま、中吊り広告なので、それはダメですけどね。電車乗ってあげないと^^。
しかも、ニヤっとさせる部分が全然ないし。

「終電なんてカンケーない!帰宅時間は、私が決める」のコピーの下に、
「まぁ、そうおっしゃらずに。 東京メトロ」
とかつけたら、通るかな。

…通らんな。
ひねりが足りん。

と、まぁ、こういう広告手法って、結構高度なテクなのですよ。
ただニヤっとさせればいいのではなく、商品価値を上げる方向(雑誌・本なら、売れるよう)にもってかないといけないので。。クライアント(スポンサー)や掲載場所にも気をつけないといけないし。。

社会風刺とか悲哀・自虐的な内容だと、共感を呼んで、「オモロイこと書いてるやんけ。他には何書いてんねん、いっちょ買ーたろか(おっちゃん風のベタな大阪弁、すみません)」につながるかも…と思うのですが、ananのコピーはそこからは外れてるしなぁ(ちょっと、小悪魔なコピーですよね)。

むむー?何を意図してるのかなー?

と、こんなことを考えながら電車に乗ってます。。
ハイ、面倒くさいヤツですとも。

*****
中吊り広告でもういっちょ。
関西の(特に京阪沿線の)方なら、ご存知、ひらかたパーク(遊園地)のプールの広告は、結構楽しい。写真が手元にないので伝わりづらいと思いますが、

こどものハワイ。

と大きくコピーがあって、おしゃれなリゾート風のイメージカットを全面に使っている。
で、その下に、「写真は完全にイメージです。」と。

ひらかたパークは、博報堂(?だったと思う)が広告を手掛けるようになって、面白路線にシフトしていて、なかなか好感が持てます。
CMのイメージキャラに、あまり遊園地が似合うとも思えない、ブラックマヨネーズの小杉さんを起用しているあたりも。
ひらパーの別の広告で、「こどもとベンチでアイスをなめている小杉さん」バージョンもあります。
(今の広告は、「吉田よ、すまん。オレばっかり。」のコピーのバックで、小杉さんが笑顔でプールにぷかーっと浮いてます。)

関西は普通の遊園地がどんどん閉園していますが、ひらパーにはぜひ、頑張ってもらいたいものです。

(2009-08-01)
本日出かけたついでに撮影。京橋駅の巨大ポスター
codomohawaii.JPG

***
今はどうなっているのかわかりませんが、昔、ひらパーのサル山には、ノラネコが平気な顔して入り込んでいて、ちょっと笑えた思い出があります。
サルのプレートの下に、(ノラ)ネコと書きたかったほど、のびのびと数匹のネコが闊歩しておりました。。

犬猿の仲ならぬ、猫猿の仲ですね。
仲良く暮らしているように見えたので、「犬猿の仲」の対義語として、いかがでしょう?

ビールにまつわる不思議な現象 [コピーライティング]

ここ数日、「ドラフトワン」+「新CM」+「キャッチコピー」などのキーワードで、このブログに来る人が増えている。なぜでしょう?

なんかキャンペーンでもやってるのかな?と思い、サッポロのページへ行ってみると、ドラフトワンのパッケージが新しくなった(うちの冷蔵庫に常備してあるのは、まだ旧パッケージでした)、CM+キャッチコピー+タレントも変わった&クイズをやってるんですね。
で、上のキーワードで検索すると、私が今年の1月ぐらいに書いた記事が結構上位にきてるので。。(すみません、探し物はたぶんそこにはございませぬ…)。

クイズの答えを求めて来てるのかな??
でも、答えはちゃんとキャンペーンサイトトップに載ってましたよ~。

なかなか良いクイズでしたけどね。
新CMのキャッチコピーを三択で正しいものを選ばせるのですが、これが一見どれもアリっぽそうな選択肢。でも、商品は「ビール(第3のだけど)」だよ、ということを考えると、「これでしょ?」って選べるようになってます。ちょっと国語の問題やってる気がしたわ~。

ちなみに、問題はこんなの。
---------------------------
Q. ドラフトワンの新CMのキャッチコピーをお答えください。
 1. ノドとココロにドラフトワン
 2. ノドとカラダにドラフトワン
 3. ココロとカラダにドラフトワン
---------------------------
さて、わかりますでしょうか~?

クイズに正解した方の中から抽選で100名に、
サッポロドラフトワン350ml24本入り1ケースプレゼント。
応募締め切りは、2009年7月21日(火)正午まで。
http://www.sapporobeer.jp/draftone/campaign/index_2.html

*****
ここ最近、ドラフトワンじゃないものを飲み続けていたら(近所のスーパーが、なぜかドラフトワンだけ高かったので^^)、久々飲んだら、私にとっては、ちょっとスッキリしすぎかも…と感じるようになってしまった。。
その前が、もらい物のラガーとか飲んでたせいかな~。(私は基本、違いのわからない女、なのですが、これはさすがにわかったわ^^。でも、どっちがいいとかじゃなく、好みの問題ですけどね。)

ところで、キリンが今年上半期、3年ぶりにビール類(発泡酒+第3のビール)のシェアトップ(半期ベース)に返り咲いたそうです。なんでも、ビール、発泡酒、第3のビール、とバランスよく商品投入をしたことが良かったんだとか。中でも第3のビール(のどこし生)の出荷が好調だったというのが、大きかったみたいですね。
2位は、0.6ポイント差でアサヒ。3位はサントリー、4位はサッポロです。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/news/CK2009071102000074.html (東京新聞2009年7月11日)
そして、記事によると、7月末にイオンとセブン&アイ・ホールディングスが第3のビールのプライベートブランドを投入するんですって~。製造はサントリーが担当、、と言うことは、パッケージとか気にしなきゃ、金麦(みたいなの)がさらに安くで飲めるってことですよね。
まぁ、ビール(もどき)は、多少はイメージで飲む…みたいなところがあるので、どこまで伸びるかわかんないけど、発売されたら、買って飲んでみようかな??

*****
さて、キャンペーンも終ったので、正解を。
正解は、1のノドとココロにドラフトワン です。

(第3の)ビールですので、カラダのために…というニュアンスを含む表現は基本NGです。
したがって、2、3はナシ。
例えばカロリーオフとか、糖質が、とかプリン体がどうの…というビールでも、カロリーが気になる人に、という切り口はあっても、「カラダのために(良いから)飲んでね!」という積極的なニュアンスはない(はず)。

ポカリスエットのようなスポーツ飲料ならOKだと思いますけれど。。
実際、ココロとカラダをうるおす水、みたいなコピーはあったような気がします。

それにしても、ビールのCMをみてると、面白いです。
大体どこのメーカーも、ノド、コク、切れ、あざやか、麦、みたいな、キーワードが入ってます。
たしかに、どこでどう差別化を図ればいいのか、難しいですもんね~。
で、ついつい、似たような表現になってしまう。

そういえば、私が以前、「あれはアリなのか…」と言った、金麦のCMは男性支持が高いそうです。
メーカーからの依頼は、頑張っている男性を応援するようなCMにして欲しいということ。
で、美人の奥さんが「金麦買って待ってるー!」となったわけですね。
なんでも、奥さん役の人のスカート丈まで、スタイリストさんが計算して決めているんだって。
美人だけれど、あんまりオシャレすぎない、安心感を狙っているんだそう。
でも、冬のバージョンは、ちょっとモサっとしすぎやったと思うけどなー。

こんな時代に効くコピー [コピーライティング]

仕事で必要な本を買いに行ったついでに、自分用の本も購入。
ブレーン7月号と、益田ミリさんの「OLはえらい」という本。
ホントは、BRUTUSも今月号は「写真がどんどん上手くなる」という特集なので、買おうと思っていたのですが、立ち読みして、「何か、今回はちゃうなー」と思ってやめちゃった。
アイドルを撮るとか、ヌードの撮り方って興味ないし。。BRUTUSはターゲットがもともと男子ですから、しゃーないか。動物写真はかわいかったですけどね、というわけで、もうちょっと検討します。

購入した、ブレーン7月号は、「特集!こんな時代に効くコピー」なので、これは職業柄、押さえておかねば…という感じでお買い上げ~。で、そこで紹介されていた、缶コーヒーRootsのコピーがちょっと笑えた。コーヒーとは全くつながってないコピーなのですが、あのクスッと感がコーヒーブレイク的な感じでいいのかも。

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分析は憶測が9割。
Roots飲んでゴー!
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あのドラマ見てました、
と言われたが出ていない。
仲村トオル

Roots飲んでゴー!
救いのアロマ
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部下がまた
簡単なことを
難しい言葉で。
Roots飲んでゴー!
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新人に
お言葉を返された
Roots飲んでゴー!
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あと、Rootsとはぜんぜん趣きが違うコピーとして、
マネックスグループの企業広告のコピーもいいなと思いました。

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向かい風か、追い風か。
それは、あなたの見ている方向で決まる。
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↑ カッコイイー。

もう一冊買ったイラストレーターの益田ミリさんの「OLはえらい」という本は、
益田さんがOLをしていた頃の日々をマンガで綴ったもの。

自己紹介をすると、
「へー、ライターさんなんですかー?」(←ライターって言う割に、えらいフツーですね、と目が言っている)、という経験をよくする私としては、「なんか、わかるわー」と思いつつ読みました。

と言うわけで(?)、マネックスのはちょっと違いますが、今の時代、効く表現は、モヤモヤっとした「共感」を笑いで昇華するパターンですね。
ちょっと、無理やり締めくくった感アリアリですが。。

※(2009-06-04)昨日書いていた、今の時代、効く表現は「共感」ですね。のところ、修正しました。
「共感」が効くのは、いつの時代も普遍でした。。ので、少しコトバを足しました。昨日の時点でも、そういうことを言いたかったんです~、と言い訳。

*****
ちなみに、私、取材に行くと、添乗員さんによく間違われます。
空港で人待ち顔をしているからでしょうけれど。。
あ、あとホリエモンさんがバンバンテレビに出ていた頃、ホリエモンさんの秘書のナントカさんみたい、と言われたこともあります。何さんだったか忘れた。。
取材のときは、人格のスイッチを切り替えて、ちょっとだけ、きりっとしてるからかな~。
っていうか、同行してもらった営業の人の秘書と思われたのかしら…。

笑ってばかりもいられない [コピーライティング]

超忙しかった時期。何も食べずに長時間残業し、コーヒーに砂糖とミルクを多めに入れて空腹を紛らわせる。なぁんて生活をしていたら、胃がすっごく痛くなって大変だったので、最近はちょこちょこ間食するようにしている。

で、コンビニで購入したのが、「ひとくちドーナツバニラ味」。
味は、まぁ普通。よくあるひとくちドーナツの味以上でもなく以下でもなく。。
でも、でも…。
商品名の下に書いてあるコピーを読んで、脱力してしまった。

-------------------

商品名: 「ひとくちドーナツバニラ味」
ショルダーコピー: ひとくちサイズのドーナツをバニラ風味に仕上げました。

-------------------

なんと、完全に商品名と内容がかぶってる!

「まんまやんけ!」と、ちょっと笑えるとともに、パッケージに書いているコピーなんて、所詮そんなもんなんかな~と、少し切なくなりました。
単に要素としてアキをうめるだけ、何が書いてあっても一緒の存在。
それで実際買っちゃってるしさ。

****
■同じ制約(26文字以内)で、私が書くなら…って考えてみたのが以下。

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商品名: 「ひとくちドーナツバニラ味」
ショルダーコピー: バニラ味がやさしい、しっとり食べやすいプチドーナツ。

…イマイチ。実際はあんまりしっとりもしてなかったし、、。

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商品名: 「ひとくちドーナツバニラ味」
ショルダーコピー: 3時のおやつにぴったりの、バニラ風味のプチドーナツ。

…イマイチ。

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商品名: 「ひとくちドーナツバニラ味」
ショルダーコピー: 絵緒いつ会え置いたうrぎあjf;lbkjびうたおえ。

…ヤルキレス。。え~ん。
-----------
たとえば、バターをたっぷりつかった、とか、ほろ苦いチョコレートを練りこんだ、とか、手作りとか、ふんわり、とか、さくっと、とか、しっとり、とか、なんか他に特長があればまだ書けるんだけど、特になかったんですよね。。
ほんとに、「ひとくちサイズのドーナツで、バニラ味である」というだけ。
実はバニラ味もあんまり感じなかったし。。

商品名: 「ひとくちドーナツバニラ味」
ショルダーコピー: コクのあるバニラ風味がリッチなプチドーナツ。

これならあと4文字使える、、。風味を味にしたら、5文字。
プチドーナツであることは見たらわかるから、省略するとしたらあと11文字。
バニラ味も商品名で使ってるから、ホントは別のこと言いたいけど。。うーん。。

★↓コメント数の表示が何故だかおかしくなってます。これまでのコメントが1つにまとまってしまったようです。すみません~。(2009-04-21 19:31)
★あれ?直ってます。。重ね重ね失礼を。

広告コピーは説明である [コピーライティング]

下記エントリーで紹介した『名作コピーに学ぶ読ませる文章の書き方』、読み終わりました。
ホントにこの本はおすすめです(しつこい?)。HowTo本でここまで「いいな」と思った本は、初めてです。実例の豊富さと解説、作品のチョイスが素晴らしい!
コピーライターさんの書いた、コピーの書き方の本は、他にも読んだことがあるのですが、どうしても自分の作品紹介になってるんですよね。「この作品を作ったときに、どういう発想で考えたか」という紹介。モチロン、それも参考になるんですけど、発想法ではなく、このコピーのどこが具体的に「イイ」のか、どんなテクニックを使っているのか、論理的に説明してくれている点がとても良かった。「ああ、そうか」とストンと自分の腹に落ちる感じ。

鈴木康之さんによると、広告コピーは説明文なのだそうです。

商品広告のコピーはモノの説明。
サービス広告のコピーは、コトの説明、シクミの説明。
企業広告のコピーはココロ、オモイの説明。

説得、納得の第一歩は、説明と理解だ、と。

「そうか!」と納得です。

ただ、私が感動した、鬼塚喜八郎「失敗の履歴書」については、私が一番「スゲー!!(←興奮しすぎ^^スミマセン)」と思ったところについて、説明がなかったのですが。。それは、マニアックすぎるからかな。素人がうかつに手を出すと、大火傷しそうなテクニックだし。
「失敗の履歴書」のコピーは、素晴らしい話は、聞いたまま書く、その好例として紹介されているんですけれど、でも、これは、聞いたまま書いたのでは、絶対に無理です(そんなことは、百も承知で書かれているとは思いますが)。

私がスゴイ、と思ったのは、出だし+9・10ブロックから結びの文章への展開。それから、8ブロックのテクニックです。
8ブロックはホントにスゴイ!文章の語り手を鬼塚喜八郎から書き手へ転換させてるんですよ!これ、素人がやるとめちゃくちゃな文章になるのに、すごく自然にやってのけてる。脳科学者の茂木さんが、世界一受けたい授業で時々紹介する「アハ・ピクチャームービー(まちがえました。正しくは、アハ!ムービーです)」って知ってます?あんな感じで、微妙な言葉の選択を重ねることで、いつのまにか変わってる。ホントに「巧!」です。

全文打ち込みして、どこが素晴らしいか解説しようかとも思ったのですが、長い!
そのうち、、がんばってみます。
いやー、熱くなってしまいましたが、ホントに買って良かった。
熱烈推奨です!

アシックスのサイトに載ってました(全文読むことができます)
◆鬼塚喜八郎「失敗の履歴書」
http://www.asics.co.jp/corp/onitsuka/

*****
修正しました。
■アハ!ムービーが見られるサイト
http://aha.yu-nagi.com/aha_mv000.html
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金銭感覚の違い [コピーライティング]

私の仕切りではないのですが、年明けから始まる予定のライティングの仕事を、学生アルバイトにお願いしてみようか、という話がある。で、金額について、「ymg*さんなら、バイト代いくら出す?」と聞かれたので、「○○円ぐらいじゃないですかー」と答えると、「え?それはちょっと安いんちゃう?」と言われてしまった。

そりゃね、今の私が、その金額でその仕事をやれって言われたら厳しいですが、でもなー。。。フリーのとき、そのぐらいの金額で、もうちょっと難易度が高く、納期の短い仕事(音声を渡されてから、ジャスト24時間後納品!ちゃんと納期どおり上げれるか心配で、徹夜でライティングしてたので、 1本書き終えたら、しばらく灰…)を請けてたことがあるので、それから考えると、あんまり高い金額設定にすると、あの頃の自分が可哀相というか。。。
いや、でも、それがあってこそ、今の私があるので、あの仕事をしたことについての後悔はないですが。

と、まぁ私の意見には、かなりヤッカミというか、悲しみというかが注入されているので、最終的には発注者(=上司)が納得できる金額設定にしたらいいと思うんですけどね。
それに、言うほど簡単な仕事じゃない(去年同じ仕事をやったので、ある程度わかる)ので、「きっと学生さんも苦労するだろう…」と思えば、私の想定金額よりも、もう少し出してあげるべきなのかも。。結局、良くわかりませーん。

********
音声を渡されてから24時間後納品の話って、以前にも書いた気がしてきました。私にとってそれだけ思い出深い仕事なのかな^^。
それでいうと、正月に30本(800字/本)コピーライティングというのも思い出深い仕事です。
「1日10本書いて、3日で仕上げる!」と心に決めたのですが、結局、6本ぐらいしかできない日もあり、12本できる日もあり…ということで、見直しも含めて4日かかりましたが…。
あの頃は、とにかく自分がどれだけできるか試したい、という気持ちが強かったので、いろいろやってたなー。

想像力と百万円 [コピーライティング]

毎年恒例の宣伝会議賞の作品募集が始まっています。
宣伝会議賞とは、若手コピーライターの啓発ならびに人材の発掘・育成やコピーライターの意識の向上を目的に実施される日本最大規模の公募広告賞。(ちなみに昨年の応募総数は22万7861作品。うぇー)。
協賛企業60社から出題される、商品・サービス・企業広告などの広告課題に対して、広告コピーもしくはCM企画を考案。グランプリ(1点)には、賞金100万円が授与されます!年齢、職業、国籍は一切問われないので、広告関係以外のお仕事をされている方も学生さんも応募できます(ただし、過去、宣伝会議賞で金・銀・銅賞、もしくはグランプリ・準グランプリをとった人や、現在、課題出題企業の広告制作に携わっている人は不可。当たり前ですね)。
課題および応募用紙は、9月1日発売の「黒の宣伝会議9月1日号」、9月15日発売の「赤の宣伝会議9月15日号」に掲載。応募受付期間は、10月31日まで(当日消印有効)。

なお、今回からは応募方法がちょっとだけ変わったそうです。詳しくは、下記サイトでご確認を。
http://www.sendenkaigi.com/awards/

私は、過去に2~3度、応募したことがあるのですが、いっつも惨敗です!今回はどうしよう。課題を見て、できそうなのがあったら、頑張ってみようかな。
今日のブログタイトルは、新潮文庫の「想像力と数百円。」のコピーのパクリです。「想像力と百万円」だと、一気にナマナマしくなりますね。
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