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一応、結果はでたけれど…

やー、今回もわからんかった、大阪都構想。
大阪市民じゃないから投票権はないものの、府民としてはアメリカ大統領選よりも関心はあったんやけども。

賛成、反対はかなり拮抗していて、テレビ局や新聞社、調査時期によって反対が多かったり、賛成が多かったりして、ほんとにどっちになるかわからなかったのだけれど、最終的には
賛成675,829(49.4%)対 反対692,996(50.6%) 
反対多数で都構想は「否決」となりました。
ちなみに、投票率は62.35%(※数字はNHKの「選挙WEB」より)。
自分たちの住んでいる町の行く末を決める投票なんやから、本当は70%ぐらい超えていてほしいという気持ちはあるけれど、まぁまぁ高い。

しかし、根本的なところでほんまにわからんかってんなー、ということで、私の疑問をつらつらと上げてみたいと思う。

まず、一番のおっきな疑問。
●「都構想」の可否に、府民が投票できないのはなんで?
大阪府が呼び方はどうあれ「都」になるんだとしたら府民に影響はないの?
大阪市の人だけの投票で、そんな大きなことが決まってよいの?
もし、都構想が府民には特に影響はない「大阪市と大阪府の問題だ」というのなら、
「都構想」という名前が、なんかちゃう気がする(行政区域(区画?)の呼び方としては合ってるんやろうけども…)。
これが「大阪市の区再編構想」とかやったら、大阪市民の住民投票で決めてもいいと思うけど、「都構想」というからには、もっとダイナミックな話に感じるねんけど、ちがうんかな?
一部の市や、小手先のメリット、デメリットだけで判断できる問題とは違う気がするけど…という疑問。

二番目の疑問
●なんで今の時期にまた?という疑問。
正直、コロナのほうが気になるから、今選挙って気分じゃないねんな。
それに数年前に一回聞いたやん? コロナでお金がバンバン必要な時期に、またお金かけて選挙って、その時点で勘弁して~って思ってんけど。
たとえばそれが、「コロナ対策一つとっても大阪府と大阪市が分かれていることで、○○という不都合がありました。だから今こそ問いたい」とかいうんやったら、わからんでもないねんけど。
でもそうやったとしても、もうちょっと収束の目が出てからと思うけど。

三番目の疑問
●メリット(賛成)派、デメリット(反対)派ともに、コスト算出の根拠が不明。
こういうことって、メリットだけ、デメリットだけという、どっちか一方だけしかないってことはないと思うねんな。そういう意味で、メリット一色で推していった維新はやり方を誤ったと思う。

たとえば、区ごとの結果を見てみると、北区なんかは大きく賛成のほうが上回ってる。
そりゃ北区は大阪都になったとしても中心的な地域だから、住民サービス的には変わらないか、上がる可能性もある。でも、大阪市でも周辺地域の区は再編したら、そりゃ不便になるところも絶対出る。そこに訴えかけるには、メリットとデメリットを同じ皿の上に載せて、合理的な判断ができるような情報の提示が欲しいのに、いいことばっかり言われても、ウソをつかれている気がしてしまう。
たとえば、「場所によっては一時的に不便になるところもでるかもしれない、だけれど、全体で考えてみたらこうなります」的な説明が欲しいねんな~。それに住民サービスやコストだけで判断することでもない気がするし。

なんか、エアコン買い替えのときのセールストークにちょっと似てる気がする。
「10年前のエアコンは電気代がこんなにかかります、最新型のエアコンに変えれば電気代が、ほら〇分の1です。お得でしょ」みたいな。「いや、でも待って。エアコン買い替えの本体代もトータルで考えたら、そんなにびっくりするほどお得じゃないやろ」的な。
トータルコストとか電気代だけではお得ではなくても、たとえば性能があがっている分快適性が増してるとか、地球環境的には古いより新しい方がよい、とか、エアコン買い替えにも判断要素はいっぱいあるのに「電気代、安なるで~」だけで、推されてる気分というか。。
それに、今回の投票の潮目を変えたかもしれない、市財政局の試算とその後の対応を見ても、余裕のなさや闇を感じたというのが、案外大きい。
「そういう算出もあるよね、でも、この数字の取り方はちがうんじゃね?」とか「われわれが算出した結果ではこうです」とかいう反論なら論戦の一つと思うけれど、「捏造」という強い表現で非難するのは、なんか違うよねと思ったというか。

もっと掘り出せばあるねんけど、やっぱりもっともっと、時間と説明が要ったよねと感じた大阪都構想でした。
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