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絵を描く人のことば [ミュージアム]

龍谷ミュージアムで開催していた「平山郁夫悠久のシルクロード」展を
昨日、やっと見てきました。
なんと最終日の駆け込みです。
http://museum.ryukoku.ac.jp/exhibition/sp.html

「龍谷ミュージアム」って初めて聞くけど、どこにあるの??
「深草かなぁ?」と思って調べてみたら、
西本願寺の真向かい、ってことは、えーっと、家からだと、京都駅に出るのがいいのかな。。うーむ。
と、ちょっとめんどくさくなって、せっかく券をもらったけど、
行くのやめようかなぁ…、なんて思っていたのですが、行って良かったです。

ミュージアムの規模といい、企画内容といい、混み具合といい、
すごくいい感じのおさまりの展覧会でした。

平山郁夫画伯って、でっかーい絵を描いてはるイメージが強かったのですが、
スケッチがすっごく素敵でした。線が力強くてびっくりするほど綺麗。
もちろんでっかい絵の迫力もありましたが(72歳のときに描かれた大作も展示されてました)。

あと、取材にいったところをマッピングしたものが展示されていたのですが、
取材した場所イコールシルクロードになってるやん!
すごいバイタリティー。

絵だけじゃなくて、仏像やシルクロードのコインや宝飾品なんかも、展示してあって、
博物館的な楽しみもありました。
また、さすが仏教系の大学の展示らしく、
これは仏教のどういうシーンかという説明も、分かりやすかったです。
(下地として、池上彰さんの仏教の本を読んでたし、ちょっと前に偶然テレビで、奈良博の学芸部長が、仏像について説明していた番組を見たせいもあるかもしれないけど…)。

そして、特筆すべきは、ミュージアムシアター!
話題の4Kプロジェクターで上映された「平山郁夫画伯の画業」が良かった。
といっても実は、「平山郁夫画伯の画業」は4Kプロジェクター用の高精細画像ではなかったのですが^^;。
それでもすごい迫力でした。

原爆後遺症に苦しみながら、なかなか描くことのできなかった原爆をテーマに描いた広島生変図はプロジェクター越しでも圧倒的で、でもなんか静かで、見てたら、泣きそうになった。

東京藝術大学の学長を長く務めてはったので、若い人に向けた本も書いてはります。
東山魁夷さんの「日本の美を求めて」もよかったけれど、この本も良さそう。読んでみます。

ぶれない―骨太に、自分を耕す方法

ぶれない―骨太に、自分を耕す方法

  • 作者: 平山 郁夫
  • 出版社/メーカー: 三笠書房
  • 発売日: 2008/08
  • メディア: 単行本


問題解決のためのデザイン [ミュージアム]

先週、兵庫県立美術館で開催中の、「フィンランドのくらしのデザイン」展、行ってまいりました~。

いろいろ書こうと思ったのですが、もうこんな時間。。
ごはん用意しなきゃということで、続きは、あとで。。とりあえず写真だけのっけときます^^。
写真はチケット売り場の前あたりにあった、ムーミンの家(?)らしきもの。
(ムーミンの家は、本によると3階建てぐらいの結構立派な家です)。

ムーミンの家


***
さて、続きです。
タイトルにした、「問題解決のためのデザイン」とは、
この展覧会に対してのフィンランド大使からのメッセージの中にあった言葉です。

---(引用開始)---
フィンランドはしばしばデザインの国として紹介されます。嬉しいことです。さらにいえば、私たちは問題を解決するためにデザインしているとも言えます。デザインと同等に実用性や機能性を重視します。そのため、日常生活とデザインは切っても切れない関係です。私たちはイッタラやアラビアの食器で食事をし、仕事場ではアアルトの事務椅子に腰掛け、ベッドに入る前にマリメッコの生地のカーテンを閉じるのです。
---(引用終了)---


確かに、北欧デザイン(ひっくるめちゃいましたが)って、カラフル&シンプルで当たり前の日常のものって感じがしますよね。マリメッコの服はちょっと主張が強いので、普段着にできるかどうかは微妙なとこですが。でも、フィンランドでは赤ちゃんからおばあさんまでマリメッコ、らしいです。

一転して、油彩は冬景色が多かったせいか、色数をおさえた禁欲的な感じ。
図録に冬のフィンランドの風景写真がのっていたけれど、ほんとに絵のとおり、雪雪雪。
だけど、雪の白にも色々あるし、こういう厳しい季節があるからこそ、マリメッコの布のような、色鮮やかさが生まれるのかも…と思ってみたり。

楽しい展覧会でした。(女の人向けって感じがすごくしますが)。
展覧会を見てから、ムーミンの本を読み返すと、また、なるほどーと思いました。
私が持ってるのは、「ムーミン谷の冬」ですが、他のシリーズも読もうかな。

***
行った日に、安藤忠雄さんの講演会があったらしく、時間の都合で講演会は聞かなかったのですが、
ちょうど会場入り直後、本にサインをしているところにタイミングよく出くわしました。
安藤忠雄さんは、プロフィール写真のままでした^^。

***
1階のロッカーに荷物を入れて、3階展示室まで行ったところで、めがねをカバンに入れたままだったことに気づくという痛恨のミス。美術館に行くときは、最初からめがね装着必須だ!

こんな暑い日には [ミュージアム]

今、安宅コレクション余聞『美の猟犬』(著伊藤郁太郎 日本経済新聞出版社)を読んでいます。

安宅コレクションというと、私は大阪中之島にある東洋陶磁美術館におさめられている中国・韓国の陶磁器のイメージしかなかったのですが、『美の猟犬』を読むと、近代日本画の速水御舟もコレクションしてたんですね。
もともと、中国陶磁、韓国陶磁、速水御舟のコレクションの3つが安宅コレクションで、安宅産業崩壊の際に、速水御舟は山種美術館に譲渡されたんだとか。

山種美術館は、以前取材で行ったことがあって、山種美術館に速水御舟のコレクションがあるということは知っていたのですが、もとをたどればあれは安宅コレクションだったのか。
コレクションが、まるごと別の美術館のコレクションになるってなんだか不思議な感じ。

安宅英一さんに言わせると、「どうして? コレクションは誰が持っていても同じでしょう」ってことなのかもしれないけど…。自分の集めたものが、散逸せずに一そろいで存在していることを思えば、持ち主が誰かという点は、大きな問題ではないのかな。

あー、なんかすいている美術館で、涼みたくなってきた。

物語を感じる絵 [ミュージアム]

京都伊勢丹の「えき」KYOTOでやっている、南桂子展にいってきました。
銅板画って中学校のときだったと思うけど、美術の時間でやったけど、
色々と手間がかかったわりに、うまくできなくてがっかりした思い出が…^^。
うまくできれば、こんなに繊細な世界が表せるんだなぁ。
すごくかわいい。
それに、じっと見てると、そこからお話が出来そうな気がする。

…と思っていたら、二十四の瞳の作者の壺井栄さんに、童話をならっていた時期があったそうです。
展覧会会場にも、童話作品が展示されてました。

「えき」KYOTO、初めて行ったけど、百貨店の中の美術館にしては、落ち着いていてなかなかよかったです。
規模もふらっと寄るにはちょうどいい感じ。

ついでに…といっては何ですが、
東本願寺で井上雄彦さんが描いた親鸞の屏風が公開されていると聞いたので、
前まで様子を見に行ったのですが、行動開始時間が遅すぎたため、見ることができませんでした。
また、GW中にも公開されるそうですので、その時にでも^^。

「えき」KYOTO、次は「ルパン三世展」だそうです。
これもちょっとみたいかも。

贅沢な日曜の午後 [ミュージアム]

昨日はとっても寒かったですが、東洋陶磁美術館で開催中のルーシー・リー展に行って来ました。
川風がとんでもなく冷たい! そして、人がおらん!
これはもしかしてナイスな日に行ったかも…と思いながら館内に入ると、なーんだ、やっぱり混んでた。
でも、比較的ゆったり見られるところもあったりして、日曜の午後としてはまぁこんなもんかも。
ルーシー・リーの器って、色やカタチが独特でかわいいなぁ。
この展覧会は、東京国立近代美術館企画の巡回展(東京会場の展示は国立新美術館)だそうですが、展示の仕方が館によってぜんぜん違うんですね。
新美術館での内覧会の写真を見ると、とてもモダンな感じの展示だった。
一方の東洋陶磁美術館は、陶磁器の美術館だけあって、作品とその背景をしっかりと見せている感じがしました。

同時に開催されていた、特集展「福島サト子氏寄贈-川崎毅展」もよかった。物語を感じるというか作品の中に引き込まれる感じ。
あと、常設の沖正一郎コレクション鼻煙壺(びえんこ)のコーナーも面白かった。
鼻煙壺というのは、嗅ぎタバコを入れるための器だそうで、携帯に便利なように手のひらにスポッとおさまるサイズなのですが、これがまた、めっちゃくちゃ装飾に凝ってる。
それが、奥行きの薄い展示ケースの中にずらーっといっぱい並んでいるのです。
展示ケースの中も上下何段にも区切られているので、展示室自体はこじんまりしてるけど、展示点数としては相当なもの。

これだけの数をコレクションして、なおかつ、それを美術館に寄贈しちゃうってすごいなー。
沖正一郎さんって一体何者、、と調べてみると、ファミマの初代社長や良品計画の会長を務めたこともある実業家だそうで、鼻煙壺収集家としても知られている人なんだって。

お客さんはほとんどルーシー・リー目当てなので、川崎毅展も、鼻煙壺コレクションも、あと国宝の油滴天目もゆっくり見ることができましたよ。

あちこちの美術館から借り集めてくる企画展もすごいけど、コレクション展はそれとは違う迫力があるなぁ。
あー、楽しかった^^。

芸術の秋だもの もの思う秋だもの [ミュージアム]

9月は3人の学芸員さんの話を聞く機会がありました。
一人は神戸、一人は滋賀、一人は大阪の美術館の方。

滋賀の方は、オーソドックスな学芸員の仕事(企画展)の話、神戸と大阪の方は、ビエンナーレやトリエンナーレのような行政連携の都市型アートイベントの裏方の話をしてくれたのですが、どの話も興味深かった。
何かを作り上げるときの、オモテに出てこない苦労話って、すごく面白い。
特に、都市でアートをやる難しさはひしひしと感じたなぁ。

「もっと街全体をカッコよくしたらいいのに」とか、「公園や街に作品を置いたり、サイン(案内板類)を統一したりしてさー」なんて簡単にいっちゃうけれど、公共の場所でそれをしようと思ったら、やらなきゃいけない手続きがすっごく多い。
例えば、道路だったら国土交通省とか、都市公園だったら、行政の都市公園なんたら課やら、緑地なんたら課、土木なんたら課とか…(適当に名前を挙げましたが、どこが所管してるのかを調べるのだって、大変ですよね。「誰に聞いたらわかるんでしょう?」ってとこからはじめないと…)。歴史建造物とアートのコラボとかだと、「ここで開催してますよ」とサイン一つとりつけるにも、いろんなところに話を通して許可とって…という膨大な書類仕事が必要で、また、大規模にやろうとすればするほど、いろんな立場の意見が噴出して…。
さらに人が集まるイベント系のものだと、警察や消防、保健所なんかとの連携もいりますしね。

確かに公共空間は皆のものなので、一部の人だけに偏った利用になるのは良くない、というのはわかりますが。。
アートといっても好みがあるし、「ゴミ?」と思う人もいるわけで。
もちろん安全性だって大事だし。

私も、よくわからんオブジェとか、前衛すぎるアートで街を埋め尽くしたいと思ってるわけじゃないしなー。
もっと地味でささやかなもの、でも、底力を感じさせるようなもの、そういうのがいいんですよね。
具体的にそれは「何か」といわれると、よくわからないんだけれど。。
(アートとは関係ないけど、電線の埋設工事はやってほしいな。写真に撮りたいような建物でも、電線がじゃまだなーって思うことが多々あるので。または、電線に音符つけたりして、遊びたい^^)

うーむ。。まとまらないな。
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それにしても、去年から今年にかけて、ビエンナーレ、トリエンナーレ、芸術祭のようなイベントが目に付きますねー。

現在開催中のアートイベントは、
●あいちトリエンナーレ2010 (8/21 sat.→10/31 sun.)
http://aichitriennale.jp/

●瀬戸内国際芸術祭2010 (7/19(海の日)→10/31 sun.)
http://setouchi-artfest.jp/

どっちも行ってみたいなぁ。

ヤノベケンジが大阪をジャックする [ミュージアム]

今朝、少し寄り道して大阪市役所にある、ジャイアントトらやんに会って来ました。
大阪市役所、実は初めて入ったのですが、いい感じの建物です。
そして、トらやんデカイ!

torayan1.JPG
torayan2.JPG

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ここは大阪か、それともヤノベケンジの妄想世界なのか!?
市役所に巨大ロボットが出現し、図書館が映画館に変貌する!?
地下駅のアートスペースで私設列車が走り、
火を噴くアート船が大阪の街を巡る。
大阪の街がアートのマジックによって摩訶不思議な世界に!

水都大阪2009プロジェクト
トらやんの大冒険
http://www.youtube.com/watch?v=miq5OHXqxko
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アートと街が融合するプロジェクト。
いいですね!こういうの、好きです。

◆関連サイト
http://www.yanobe.com/index.html
http://www.yanobe.com/suito/
http://www.suito-osaka2009.jp/
http://bunkaza.suito-osaka2009.jp/
タグ:アート

もっと光を! [ミュージアム]

土曜日は、神戸市立博物館で開催中の「特別展 一瞬のきらめき まぼろしの薩摩切子」展を見てきました。
やっぱり切子はキレイだな~&切子の器を見ていると、キリッと冷えた冷酒を飲みたくなりますね^^。(薩摩切子だったら、焼酎かな?)

ただ、少し残念だったのは、展示ケース&ライティング。

蛍光灯の上部照明のみ(たぶん)だったので、ちょっと平坦な印象。同じ作品を東京のサントリー美術館で見たときのほうが、やっぱりキレイだった。。
まぁ、サントリー美術館は、美術館関係者に絶賛されている最新型展示ケースを使っているうえに、照明デザインは豊久将三さんなので、それと比べては気の毒ですが。

でも、素敵でした(フォロー)。
切子のグラスが欲しくなりました。

あ、サントリー美術館からの巡回展なんですね。
どうりでサントリー美術館からの、出品が多いと思った。

音声ガイドは、NHK大河ドラマ篤姫で島津斉彬役を演じた高橋英樹さん。
時間がかかりそうだったので、私はパスしましたが、英樹さんの“エエ声”を聞きながら、篤姫の世界に浸りたい方はぜひ、神戸市立博物館へ。

****
◆薩摩切子とは (出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』)
薩摩切子(さつまきりこ)は、薩摩藩が幕末から明治初頭にかけて生産したガラス細工・カットグラス(切子)である。薩摩ガラス・薩摩ビードロとも呼ばれた。現在は復刻生産されている。

[歴史]
長崎等から伝来した外国のガラス製造書物を元に、江戸のガラス職人を招くなどして、第10代薩摩藩主島津斉興によって始められ、11代藩主島津斉彬が集成館事業の一環とした。

大変に先進的な品で斉彬も愛し、大名への贈り物に用いられたり篤姫の嫁入りの品ともなったが、斉彬の死後、集成館事業の縮小や薩英戦争時にイギリス艦艇による集成館砲撃で被害を受け、また幕末維新から西南戦争へ至る動乱もあって、その技術は明治初頭で途絶えている。 その職人や技術は、東京のガラス(江戸切子等)や大阪へと渡っている。
当時の薩摩切子は、現存するものは大変に少なく貴重で、骨董として高価で取引されている。

MUSEUM LOVE! [ミュージアム]

昨日、一昨日の山梨取材は遠かった。自宅から移動が5時間ちょい。まぁ、今回は日帰りではなかったので、まだ良かったですが。それに行ったのが避暑地だったのでビジネスホテルがなく、リゾートホテルに宿泊。ちょっぴり観光気分で温泉にもしっかり入っちゃいました!
けど、今回の取材は例外中の例外。最近はホントに泊まり取材が減った。房総半島の先っぽや、宮城、青森、果ては沖縄まで日帰り(涙)。一応、旅行も含めて47都道府県制覇とは言っても、その土地ならではの味覚を味わうとか、風景を見るとか、そんなのはほとんどない。東京は日帰りが当たり前になっちゃったし。

そういう意味では、今回の取材は楽しかった。撮影も順調だったし、どんな仕上がりか楽しみです。閉館後のミュージアムの撮影は、役得でじっくり作品が見られるので、それも嬉しい。カメラマンさんの仕事ぶりを見るのも、勉強になるし。(言い忘れていましたが、撮影中はボケーッと見てるだけじゃなくて、黒ケント紙を持って映り込みや光を切ったり、一応カメラマン・アシスタントしたんですよ。カメラマンさんの動きを先読みした機敏な動きはさすがにできず、か~なり指示待ちなカメアシでしたが。。)

あと、取材帰りに少しだけ足を伸ばして立ち寄った清里北澤美術館も良かった(ここの取材をしたわけではありません)。ガラスを展示している美術館なので、外光OK、撮影OKという鷹揚な美術館。展示室からは清里高原の森が見える。窓の外の風景自体が展示品みたい。

個人的には、ルネ・ラリックの作品があったのも、「おお!」という感じ。携帯で上手く撮れなかったのがとっても残念です。下の画像のナイアード(水の精)は、実物はすごくかわいかったのに、肝心の顔が撮れてない!しかもピンボケ。前日の撮影との、落差がすごい。こんな写真を撮っちゃって、作品に対して申し訳ない。。。ですが、展示室の雰囲気はわかるかな、と思いアップしました。

ルネ・ラリック作品 @清里北澤美術館
「ナイアード」 ルネ・ラリック @清里北澤美術館

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《大陸を越えて》2000足の靴 [ミュージアム]

今日というか昨日ですが、15:00に仕事を切り上げて、入社以来おそらく初のフレックスを使って、国立国際美術館で開催中のモディリアーニ展に行ってきました。平日のあんな中途半端な時間にしては、結構お客さんが入っていました。でも、ほどよい混み具合。夏休み中のせいか、中学生ぐらいの親子づれもちらほらと。関東に比べて関西は美術館の客足が鈍いという話を聞いたことがありますが、結構、いろんな人が来ている感じでした。私のように、一人でふらっと来ている感じの人も結構いたし。

で、モディリアーニ展も良かったですが(パリの芸術家たちの空気を感じました)、同時開催されている塩田千春さんの展覧会が良かった。本日のブログタイトルにした、《大陸を越えて》は彼女の作品で、靴と糸を使ったインスタレーション。今回の展覧会のために、インターネットや、新聞・雑誌・ラジオなどで履き古した靴の提供を呼びかけたところ、なんと2000足以上も集まったのだそう。で、それらを一つ一つ、赤い糸で結んで会場の壁に繋いである。

手前に置かれている靴には、その靴を履いていた時期や思い出などのエピソードが添えられてあって、読んでいると、ふふっとほほえましく思ったり、ほろっとなったり。。まるで履き古した靴が、履いていた人の人生を語っているようで、なんだかジンときた。
そんなたくさんの靴たちが赤い糸で繋がって、重い壁を引っ張るように「前へ、前へ」進んで行こうとしているような、見ず知らずの人の人生が知らないうちにどこかで繋がっているような、そんな印象を持ちました。

たまには、美術館にふらっといくのもいいですね。クセになりそうです。

国立国際美術館 塩田千春展覧会へリンクしています>>国立国際美術館 塩田千春 展覧会

(★修正しました2008/08/30 13:30)
先ほどまで、展覧会のバナーを拝借してリンクを貼っていたのですが、やっぱりそれはまずかろうという判断です。


タグ:アート 美術
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