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小さな喜び [文章]

先日、私のつくったギャラリー紹介を見て、
掲載記事を持って実際に会場に足を運んでくれた人がいたと聞いた。
作家さんも喜んでいたとのこと。

なんだかうれしいなぁ。
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精神的な肉体労働 [文章]

最近、本を読む間もないぐらい、ばたばたしています。
時間もないんだけれど、それよりも気持ちがなんだか荒れていて、本を読む気がしないというか。。
でも、図書館で借りた、村上春樹のインタビュー集『夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです』は、もうすぐ返さなくちゃいけない(予約して借りたので、延長できない)ので、「読まなくちゃ!」ということで、通勤電車の中でガツガツと読み進めていて、次の文章のところでハッとした。
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レイモンド・カーヴァーにとっては、死に物狂いで自分の身を削ってものを書くというのは最低限のモラルだったんです。だからそういうモラルを実行してない人を目にするのは、彼には耐え難いことだった。優しくて温かくて親切な人なんだけど、文章を書くことに手を抜いている人間に対して、あるいは手を抜いているとしか思えない人間に対して、自分はどうしても友だちとしての親愛の情を持つことができなかったと、あるエッセイの中で告白しています。そういう場合、「あいつはいいやつなんだけど」というんじゃなくて、「いいやつ」という視点すらすっぱりと消え失せてしまうわけです。そういう人が近くにいると、やっぱり身が引き締まりますよね。

「夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです」
村上春樹インタビュー集
1997-2009
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私、文章に対して、そんなに真摯でいられるかなぁ。。どうだろう。
でも、私も仕事に対していいかげんなスタンスの人には、確かに、そんな風に感じるな。
「いい人なんだけど…」とは思わない。
(※ココ、自分で書いてて、ちょっと違和感があるので、補足します。私はカーヴァーみたいに、自分に対して厳しくなれないので、他の人にとやかく言う資格なんてない。それに仕事一番(!)みたいな考え方も、実は好きじゃない。ただ、『仕事する』とか『仕事をしてもらう』ということが、どういうことなのか、ちゃんと考えてない人に対して、「いい人なんだけど…」という視点はない、って意味です。まだ、なんか言い足りない気もするけど…2010/11/28)

村上春樹は小説よりもインタビュー集やエッセイが好きだなぁ。
「遠い太鼓」も良かったし、「走ることについて語るときに僕の語ること」も良かった。
そして、「夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです」も良い。
たまに、むずかしいけど。

私は作家じゃないけど、村上春樹が文章を書くことについて語っていることは、すごく共感できる。
1Q84も、天吾がリライト作業をしている箇所は「わかるわー」と思ったし。

「夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです」は、文庫が出たら、買おうかなー。。
わお!巻末は古川日出男がインタビュアーだ。
巻末からさきに読んどこっと。
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さーて、私もリライトしなきゃ。逃避してしまった。

しゃべり言葉と書き言葉 [文章]

先日、取材した経営者インタビューのライティング。
ほぼ、何事もなく、終りそう。
先週の木曜夕方にチェックバックがあって、金曜にチマっと直して返せるレベルだった。
あいだに入っている会社の担当さんからも、「お客さんからも評判でした! ありがとうございました」と言ってもらえて、とりあえず「良かった~」とほっとしています。

しかし、今回の仕事(正確には終ってないけど)は、ちょっと戸惑ったなぁ。
やっぱり大きな会社の社長ともなると、周囲の気の使いようがすごい。

テレビやラジオの場合は、そのまま本人の声が流れちゃうし、限られた時間内に必要なコメントをとらないといけないので、質問する側も発言する側も、一発勝負で臨む(台本用意したりする)のはわかるのですが、文章の場合は、もっとラフな感じで進むことが多いので。
でも、こんなスタイルもあるんだなぁと勉強になりました。

ところで、他のライターさんがどういう書き方をしているのか知りませんが、私は、取材した音声は、ちょっと時間を置いてから、全体にざくっと起こします。
その段階では、私の解釈は括弧書きで入れたり、完全な言い間違いや本題と関係ない部分は、直したり省略しますが、大事な部分は、ほぼしゃべり言葉を残しています。
で、その後、必要な部分のテキストをコピーしながら、順番を並び替えたり、しゃべり言葉を書き言葉に直したり、過去の資料の発言から「たぶん、ここでは、こういうことを言いたいんだろう」と推測しながら言葉を足して、文章を組み立てています。

今回は、その方法に、かなり助けられた。
と言うのも、原稿内容に対する修正は少なかったのですが、「この部分、社長は実際の言葉では、どういう風に言っていましたか」という、表現レベルでの質問が結構あったので。
本人が書いたものでない限り、周囲としては、念のため確認しておきたいんでしょうね。

音声の聞き直しからやっていたら、たぶん、質問に答えるだけでも、大変なことになっていたはず。。
その意味でも、ほっ。

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仕上がった原稿は、いつもの私よりはカチッとした文章ですが、やっぱりところどころymg*節がでてます^^。。
「お前は社長か!」と思いながら書いた部分もあったので。
大統領のスピーチライターさんなんて、すごいですよね。
ある意味大統領本人よりも、大統領的思考をしているのかも。

夏期超集中文章講座 補講 [文章]

昨日、私が書いた、「短い文章を重ねて長く書く」のお手本のような文章がありました。
私が以前、大絶賛した、アシックスの創業者、鬼塚喜八郎さんのことを書いたコピーです。
リズム感も良い。
トーンも揃ってる(本人が語っている風の少し無骨な感じ。新聞広告しかも日経)。
全文のせると大量ですので、最初のほうだけ。。

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ころんだら、起きればよい。
鬼塚喜八郎「失敗の履歴書」

 はじめてのサラリーマン生活は、戦後3年でつまずいた。私利私欲の経営者に愛想を尽かしたからだった。

 そしてある日、「もし神に祈るならば、健全な身体に健全な精神があれかしと祈るべきだ」という言葉を聞いた。スポーツは健全なる心身を育成していく最良の方法だと知った。戦後の混乱期のその時、すさんだ青少年たちを早く立ち直らせるためにはスポーツが役立つに違いない、そしてその普及こそが自分の務めだと感じた。
 そこで靴屋を始めようと思った。なぜ、靴屋だったのか。靴はあらゆるスポーツに欠かせないと思ったからだ。当時は、たいていのスポーツがズック靴か地下足袋で代用されていた時代だった。青少年が全力で打ち込み記録が伸びるようなシューズが必要だ。使命感に目覚めた。しかしやみくもな思い込みだけだった。どんな靴がスポーツに合うのかわからない、まったくの素人だった。

(アシックス/新聞広告 コピーライター/松木圭三 2007年11月22日 日本経済新聞社)

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どうですか?

これは、最初にも書いたように、少し無骨な文章です(無骨な感じでトーン(調子)をそろえている)。
文の閉じ方なんかは、「だ、である」調を厳守しているので、割と単調。
そのかわり、内容を提示する順番と、文章の長短でリズムを取ってます

ただ、これは、お手本と言っても、なかなかマネが難しい。。
内容提示の順番と文章の長短だけでリズムをつくっていくのは、高度な技がいります。
それに、ここまでドラマチックに内容を展開すると、うまくやらないとバタくさい感じが鼻につくかも。。

文章の長短はある程度意識できても、内容提示の順番と文の長短を、計算してうまく組み合わせるのが難しい。。文章がうまいと言われている人たちは、それを計算ではなく本能的にやってるんでしょうね~。リズムにしても、トーンにしても。
そこが、文章がうまい人と普通の人とを隔てる壁と言えば壁です。
※最初、普通以下の人と書いていたのですが、なんかすごくひっかかりをおぼえたので修正します。私は普通の人はそこそこ文章がうまいと思っているので、深く考えもせず“以下”をつけてしまったのですが、とくに必要ないですし、誤解をまねいて気分を害する方もいるかも、、と思いまして。

ただ、言葉って、人間が最初から持っているものではなく、生まれてから学びはじめたもの。
文章の才能っていっても、つまりは後天的なものなのです!(←ここが私が好きなところ。努力すれば向上する余地がある。)
だから、私がさっき使った“本能的に”というのも、突き詰めれば、経験から判断し、最適なものを選び出しているにすぎません。

ということは、文章がうまくなるには、経験を増やせばよいのです。

いっぱい文章に触れて、わかりやすい文章や、好きな文章に出会ったら、「なんで好きなのかな?」「どこがいいと思ったのかな」ってあたりを意識する。
それだけで、かなり文章は変わってくると思います。
一緒にがんばりましょう!ファイティーン!(←韓国ドラマ風)

では、相変わらず、中途半端な感じですが、これにて、夏期超集中講座を終ります。

◆鬼塚喜八郎「失敗の履歴書」
http://www.asics.co.jp/corp/onitsuka/

夏期超集中文章講座 [文章]

Twitterをはじめてからというもの、ブログの更新頻度、書く内容、ともに落ちている気がするのは、私だけ?(いや、事実ですね)

でも、あまり更新してないにもかかわらず、このお盆休み期間中のアクセスを見てみると、結構たくさん訪問者があって、読んでくれている。それも過去記事をさかのぼって。
うーむ。そうか。ありがたい。何か読んでくれた人に、お返しがしたい。

というわけで、私が少しでもお返しできるもの…といえば、文章ぐらいしかないので、押し付け夏期講座を開講します。予定では、1回のみの超集中講座です。

では、はじめます!

◆わかりやすい文章を書くコツ、その①「短く書く」

お客様から、原稿としていただいた文章にありがちなのは、とにかくセンテンスが長いもの。

[例]----------------
○月○日に、○○という催しが△△主催で開催され、あいにくのお天気のなか、200名もの参加者にお集まりいただき、主賓の○○様から、「………」というお言葉をいただき、大盛況の中、幕を閉じました。
--------------------

文章の基本は、一文一義。つまり、1つの文章の中に、1つの内容しか書かないことです。
「。」までの距離が長い文章は、読者が迷い、疲れてしまいます。
というわけで、上の文章は内容で分割すると、以下になります。
文章の因数分解みたいな感じです(通常は、ここまで細かく分解しませんが^^。しかも、因数分解とはちょっと違いますね~。なんとなくのニュアンスで、ご理解を!)。

----------------
・○月○日に、○○という催しが開催されました。
・△△主催です。
・あいにくのお天気でした。
・200名もの参加者にお集まりいただきました。
・主賓の○○様から、「………」というお言葉をいただきました。
・大盛況のうちに
・幕を閉じました。(大盛況と幕を閉じましたは、別の接続ができるかもしれないので、ひとまず分割しました)
----------------
で、このままでは、ブツブツに途切れた文章なので、順番を入れ替えながら、意味の近いものを寄せていきます。

「○○主催」と「○○という催しが開催された」ことは、かなり近いので、まとめます。
このとき注意するのは、主催、催し、開催など、「催」という字が短い文章のなかで3回も出てきているので、違う言葉に言い換えたり、省略できないか工夫することです。

例えば、次のように、

・○月○日に、△△主催で○○が開かれました。
※○○の内容によって、○○という催しが、のほうがおさまりが良い場合もありますので、そこは適宜。
「○月○日に、△△主催でミッドナイトカーニバルが開かれました。」なら、“という催し”がなくてもOKですよね。(なぜに、ミッドナイトカーニバルか?それは謎)

で、次に意味が近いものは、
「200名もの参加者にお集まりいただきました。」と「大盛況でした。」
ですが、ここで注目しなければならないのは、200名もの、の「もの」の部分です。
200名の参加者がありました。ではなく、なぜ、もの、と書いたのか。
その理由して、あがっているのが、「あいにくのお天気」です。

そこで、「あいにくのお天気でした。」と「200名もの参加者にお集まりいただきました。」と「大盛況でした。」をまとめて、次のようにしてみました。
・あいにくのお天気にも関わらず、200名もの方々にお集まりいただき、大盛況でした。
(参加者が集まるというのは、意味的に少し重複しているので、“方々”に言い換えました。)

でも、これでは、
「主賓の○○様から、「………」というお言葉をいただきました。」と「幕を閉じました。」が余ってしまいます。

「主賓の○○様から、「………」というお言葉をいただきました。」は、おそらくイベントに箔を付ける部分なので、もう少し突っ込みたい(あるいは、どうしてもおさまりがつかないなら、キャプションに回して別扱いにするなどの処理ができないかを検討)。
また、「幕を閉じました」は、省略してもいいのですが、「大盛況の中、幕を閉じました。」と書いているということは、事故もなく、みんなが良い時間を過ごしました、ということを意味しているので、そのニュアンスは残したい。

そこで、次に出てくるテクニックは、
◆わかりやすい文章を書くコツ、その②「文章(内容)を足す」 です。
ここでは、一度切り離した文章をくっつけたり、くっつけた文章を切り離して再度組み替えたりします。
短くしろ、といったり、足せといったり、矛盾していますが…。

でも、文章を足すといっても、一体何を足すの、、という問題がありますよね。
というわけで、何か足せるものはないか、元の文章をもう一度見直します。

元の文章でいくと、
主賓の○○様から、「………」というお言葉をいただき、大盛況の中、幕を閉じました。
とあります。

つまり、この文章を読む限り、メインイベントが主賓の言葉になっています。
「これ、本当?」と自分に聞いてみるのです。

そのほか、自分に問いかける言葉としては、次のようなものがあります。
・主賓の言葉ってそんなに大事?
・イベントで何したの?
・□□や△△を見学したんじゃないの?
・あいにくの天気ってどんな天気?
・そもそも天気って必要?(例えば屋内、都心で開催イベントは天候はあまり関係ない。)
・○○主催っている?(義理があったり何だりで外せない場合が多いけど)
・誰が来てるの?地元の人?遠くから来たの?
・男の人が多いの?女の人が多いの?年齢は?
・参加者は何て言ってるの?
・楽しそうにしてた?神妙にしてた?
・どういう目的で開かれた催し?
・毎年開かれるの?今回初めて?
・毎年だったら、参加者は去年と比べてどうだった?
などなど。

で、紙面が許す限り、内容(文章)を足して展開していく。(でも、センテンスはなるべく短くですよ~)
この作業は、切ったり、貼ったり、という感じ(推敲です。)。
で、仕上がったのが、次のような感じ。
(めっちゃいい!とは、とても言えませんが、例の文章より、多少は興味をもって読めるようになっているはず)
---------
○月○日に、△△主催で○○が開かれました。
当日はあいにくの雨。足元の悪い中、集まった200名もの方々が、主賓の○○様の「………」という言葉に聞き入りました。
「この日を楽しみにしていた」という参加者は、□□や△△を見学。遠く北海道から駆けつけたという、○○さんは「地元ではなかなか見られない催しなので、帰って同僚に自慢します」とにっこり。約3時間のイベントは、大盛況のうちに幕を閉じました。
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うーん、①と②だけでこんなに場所をとっちゃった。
しかも、穴だらけの例文なので、北海道から駆けつけた人がいるわりに、200人の参加者は少ないのでは…と思ったり。。(そういう場合は、「200名もの」の「もの」は抜いて、200名の、とするなどの調整をおこないます。)
また、書き手が、どういう立場で書いているのか、分かりづらい。(客観的な文章なようでいて、妙な敬語がまじってたり←これ、よくあるんですよ。)
というわけで、本当の仕上がりまでには、文章のトーンをそろえたり、リズムをつけたり、あと何工程か必要です。

すみません、中途半端なうえに、あまり、いい講座にできませんでした~。申し訳ない。

まとめると、
わかりやすい文章は、
短い文章を重ねながら、長く書くって感じでしょうか。。

ただ、短い文章を重ねると、文末の処理がむずかしいんですよね~。
○○でした。○○をしました。○○でした。とか、体言止めの多用は、単調なので。
書き換え文章は、体言止めがちょっと多すぎですね。 とほほ。

そこで、次に出てくるのが、「リズム」なのです!
短い文章ばっかりだと、つまんない(←イチローか!)ので、長短織り交ぜるとか。

****
昔、あるコピーライターさんに、ymg*さんの文章は「文の閉じ方にバリエーションがあって良いですね」と言われ、非常に嬉しかった記憶があります。覚えてはるかなー。

ライターという生き物 [文章]

土曜日、猛暑の中、クーラーのない部屋で、ガリガリガリガリ書き続けた働きぶりが認められ、本日から一日早くお盆休みに突入いたしました。予定外の休日にうれしいけど、とまどう^^。

でも、大雨だったり、地震だったりで、「夏休み始まったー!」みたいに、明るい気持ちにはなれませんね。お天気もよくないですし。

さて、このごろまとまった量の文章を書くことが多かったのですが、なんか、手ごたえがないのはどうして??
土曜~日曜にかけての深夜の作業は、やりきった感はあるのですが、でも、いつもは、もっともっと手ごたえがあるんだけどなぁ。すごい量のうちの、何分の1かが出来ただけだからかな??
まだまだ先は長いし。。

ただ、手ごたえは感じなかったものの、自分の性分、みたいなのは感じたな。
「もう、しんどいし、暑いし、このへんで手を打ちたい…。けど、つい書いてしまう」みたいなね。

“モノづくり礼賛主義”みたいなのって、ちょっと違うよな~と思っているのに、でも、やってしまう。。
けど、それをやってしまわないで、自分でブレーキをかけちゃうのは、やっぱり、それも違うよなー、とも思う。ま、賢いんだろうけど、ものを作る人間ではない、というか。

といいつつ、私の場合は、自分でブレーキをかけたつもりがなくても、ある程度のところで止まっちゃうんだけど(それは、ちょっと悲しい)。。

さて、さて、どうしたもんかなぁ。

アクセルを踏みながら、ブレーキをかける [文章]

ライティング作業って、集中というか、没入しないとできない。。
それに対して、進行管理の仕事って、滞りなく作業を進めるために、絶えず周りに注意を払ってないといけない。

アクセル踏みっぱなしで、暴走ぎみでもいいぐらいの作業が「ライティング」だとしたら、
周りを見てブレーキを踏みながら慎重に進めなきゃいけない作業が「進行管理」。
これを1人の人間が同時期にやるってのは、設定的に無理があるような気がしてならない。

ちょっと計算してみよう…
私がライティングマシーンだったとして
100,000字のライティング作業があったとする。
私の作業速度をmax6,000字/日※と設定し、100,000字を処理するのにかかる日数は? 
(※6,000字を1日で書くのはやったことがある、でも相当しんどかったので限界値に設定)

100,000を6,000で割ると、16.6666…なので
約17日後。。

ぎゃー、無理。
実際、そんなにコンスタントにいくわけがない。
ずっとライティングだけやってるわけにはいかんやろうし、
そもそも限界値で計算することに無理がある。

でも、6,000字をキレイに起承転結つけてまとめ上げるのと、100,000字をキレイにまとめるというのは、力の配分が違うかも?? もうちょっと惰性でいける部分があるかもしれんし。
ということで、仮に、10,000字/日が可能なら、10日。

10日間、他の作業は一切しない。
そして、毎日毎日、とりつかれたように書く。。
アクセルを踏み続ける。

…んー、やっぱ現実的じゃない!!!
進行管理の仕事がはさまったら、ブレーキがかかって途端にライティング性能って落ちるし、そもそも10,000字/日ってのも、原稿用紙に換算したら25枚やん!
1日だけ死ぬ気で頑張って、原稿用紙25枚とか30枚を仕上げるってのは、まだ、想像できるけど、それを毎日毎日休みなく、10日間続けるって。。

それに、1日といっても、、睡眠5h 通勤2.5h 食事1h(20min×3) 入浴1h その他なんだかんだで1.5hぐらい使うして11時間ってことは、ライティングに割けるのは実質13時間。1時間で2枚書いたらノルマは達成できるか。。
でも、それって、1日が限度のような…。
それに、労働時間を13時間に設定って、蟹工船か!(って読んでないけどさ。)
8時間労働の会社としたら、5時間残業。。おえーっ。

でも、小説家はそれぐらい書きそうやなぁ。
うーむ。めっちゃ改行つけて、台詞とか入れたら…。
あーヤメヤメ。

こういうのを、机上の空論という^^。

ライティングの準備とセレンディピティ [文章]

昨日、取材に行ってきました。
さぁ、どう書こうかなー。。
今回の原稿は、シリーズものの4回目。
で、これまでの3回、私、どんな風に書いてきたかなぁ、とおさらいのために読み返すと、自分で言うのもなんですが、結構良いこと書いてる!←^^自分で書いてるので、書き手の気持ちが良くわかるのかもしれませんが…。でも、昨日の取材でも、「このシリーズに登場できるのが嬉しい」って言ってもらえたし、良い原稿書かなきゃなー。どういうのが良いかなー。

この考え期間中が、ネットとか本とかを、ぼへーっと眺めているだけに見えるので、暇そうとか遊んでいるように見られがち…なのですが、私にとって大事な時間なんです。一見、関係のなさそうところから、ヒントをもらっているというか…。カッコよく言えば、セレンディピティ※ですね。

◆セレンディピティとは (ウィキペディア(Wikipedia)より)
セレンディピティ(英: serendipity)は、何かを探している時に、探しているものとは別の価値あるものを見つける能力・才能を指す言葉である。何かを発見したという「現象」ではなく、何かを発見をする「能力」のことを指す。平たく云えば、ふとした偶然をきっかけに、幸運を掴むことである。

****
ちなみに、以前の記事で書いていたコンペも通りました。
そして、来週も取材です。。さて、、、。

でも、前に「わー、無理!」と感じたほど、追い詰められていない自分がいる。
あれは、体調が悪かったせいもあるし、
一気に何もかもを片づけよう(問題解決しよう)としたために、生じた混乱だったみたいです。
先のことを考えるのも大事だけど、あせって何もできなくなるのは本末転倒。
今、できることを一歩ずつ。

贅沢な悩み [文章]

うーん、今書いてる原稿、もう、あとちょっとなんだけど、フィニッシュをどうしようか迷う。
贅沢な悩みだけれど、今回は候補がいくつかある。
どれを最後にもってきたら一番決まるかなぁ。
むー。。悩む。

明日、冷静なアタマで読み直してから決めようかな。

*****
相当、気になってたみたいで、夢にまで見ちゃいました。
夢では、「決まったー!!」みたいな感じで、気分良かったんですけどね。
さてさて、どうなりますことやら。

先日は、顔半分を覆うような大きな眼鏡をかけている夢をみた。
何でそんな夢を見てしまったのか、すごく謎だったので後輩に言うと、「花粉が飛んでたからですかね~?」と鋭い指摘。そっか、その夢を見た前日、なぜかくしゃみがよく出て、「もしかして…」と思ったからか。。単純だなぁ。

*****
「カッコよく決めすぎたかも」っていうぐらい、決まった!! 今の時点では。
まるで情熱大陸。葉加瀬太郎、流れたね♪エンディングのほう。
気分を盛り上げるために、これからは葉加瀬太郎を聞きながら原稿書こうかな~^^。
ドラマチックすぎる原稿になったりして。
(2009-3-21 19:30)

読ませる文章の書き方 [文章]

昨日は割と早めに事務所を出たにも関わらず、紀伊國屋書店に寄ったので、家に帰り着いたのは10時過ぎ。普段よりは早めの帰宅でしたが、早く帰ると逆にリズムがくるってしまい、いつもの深夜更新が出来ませんでした。
そして、朝出勤してきてみると、比較的仕事がすいてる(返事待ちだったり、返事が早くて予想外に作業がサクサク進んじゃったり)。。。予定では、今日と明日は「おえーっ」というぐらい忙しいはずだったのに。

さて、昨日、本屋に寄ったのは欲しい本があったからなのですが、ジュニア向けの本だったので、ビジネス街のど真ん中の書店には置いてませんでした。中身を見てから買いたいと思ったのだけれど、もうAmazonで買おうかな。。で、その代わりと言ってはなんですが、衝動的に買ってしまったのが、鈴木康之さんの書いた『名作コピーに学ぶ読ませる文章の書き方』 (日経ビジネス文庫)です。
「今頃、学んでどうする、ymg*!」という気もしましたが、電車の中で少し読んでみると、なかなか良い! 実例が載っていて、なぜ、この文章(コピー)が良いのか、という解説があるので、本能的に使っていたテクニックの確認になるし、文章の良し悪しをロジカルに説明するときの参考になります。

私的にはタイトルを「伝わる文章」ではなく、「読ませる文章」としているところにも、グッときました。伝えるためには、まず読ませないとダメですもんね。

まだ、全文読んでないのですが、最後のまとめの文章もグッドです(リアル書店の良さは、こういうフライングができるところですよね。あとがきとかオビとか、パッと開いて目に入ってきた文章で判断できるので。)

---引用---

読んでもらう文章は、見た目もだいじにしなければなりません。
文章の総量、書体(フォント)の使いこなし、文字の大きさ、タイトル、大見出し、小見出し、本文の組み方(一行の長さ、行数、字間や行間の空け方、タテ組かヨコ組か、左揃えのなりゆき組かセンター揃えかなど)、記号や罫線を使った整理、そして色。
(中略)

親切に、丁寧に、読んでもらいたいという気持ちを込めて書きなさい。
書き直しなさい。文章を書くとは書き直すことです。
書き直していけば、どんどんいい文章になります。
書き直せば、いい文章は、幕の内弁当のように仕上がって、読む人の前に出されます。
---引用終了---


↑これ、先日のエントリー「文字組みトレーニングとふとした疑問」と内容がかぶってますよね。
そして、数日前からSkypeの私のムードメッセージは、偶然にも「書いて、消して、また書く」です。
ちなみに、引用の最後の一文。“幕の内弁当のように仕上がって”というのは、これだけ読んだ人には、意味不明だと思いますが(私もまだ全文読んでないので意味不明^^)、「いい文章は幕の内弁当のようである」という章見出しがあるので、そこで説明されていると思います。

コピーライターだけでなく、いい文章を書きたいと思っている人には、おススメします。

*****
ランチしながら、もう少し読み進めると、もの凄くいい!
2007年日経新聞の朝刊に掲載された全15段広告、『ころんだら、起きればよい。鬼塚喜八郎「失敗の履歴書」』の全文コピーが紹介されていましたが、上手い!文章(文体・リズム)も、展開もパーフェクト。そして、内容もいい。読んでいてあやうく泣きそうになりました。
この文章の全文を読めるだけでも、買う価値はあります!!

*児島令子さんが書いたペットフードのコピー「死ぬのが怖いから 飼わないなんて、 言わないで欲しい。」も名文です。これは周りに人がいなかったので、ちょっと、うるっときました^^。ボディコピーがすごくいい!

あらためて、コピーって、やっぱスゴイです。

*****
2009-01-19 児島令子さんの令の字、間違えていました。修正しました。
タグ: 文章
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