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気になる漢字の使い方

今、「書いて生きていく プロ文章論」という本を読んでいるのですが(まだ、最初の方)、
その中に、『文章を「一気通巻」で読ませる』というような表現があった。
最初はさらーと読み流してしまったのですが、あとからも何か所か出てくるので、
見ているうちに、じわーっと違和感が…。

「一気通巻」? 
ん?
これ、私もIT系の記事を書くときに、「いっきつうかん」のシステムを構築…ってな感じで、
使おうと思ったんだけど、こんな漢字じゃなかったような…。
それとも、もしかして「通巻」が正式なのかな。

不安に思って、検索してみると、やっぱり四字熟語として載ってたのは「一気通貫」だけだった。
良かった~。結局、記事には使わなかったかも…だけど、あってた。
意味は、麻雀用語から転じて、「初めから終わりまで一揃いそろっていること」。

最初の登場は、カギカッコつきの「一気通巻」だったので、わざと通巻の字を当てたのかなぁ。
ちなみに「通巻」は、全集、雑誌などの第一号から数えた通し番号のこと。

文章を「はじめから終わりまで一気に読ませる」っていうニュアンスは伝わるし、リズムもいいけど、
四字熟語として使われている単語に通常と違う漢字を当てるときには、
やっぱり最初にちょろっと説明がほしいわぁ。

「校正で見落としたんかな~」とか「いやいや、かぎかっこつけたり、何度も登場するからには、そんなはずはない。きっとこの漢字を使う意図があるはず」とか、こういうの、気になる性質(たち)やねん。

あ、でも、内容はまだ全部読めてないけど、良さそうですよ。


書いて生きていく プロ文章論

書いて生きていく プロ文章論

  • 作者: 上阪 徹
  • 出版社/メーカー: ミシマ社
  • 発売日: 2010/11/26
  • メディア: 単行本


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読み終わりました。
途中別の本を読んだりして、一気に駆け足で読んだせいか、ちょっと最後のほうは読むのに飽きちゃった…。
なるほどと思った部分はもちろんあったのですが、
一項目を3P程度に収めて読みやすくしている分、その繰り返しが逆にしんどくなったというか。

長い長い物語 [本]

宮部みゆきさんの「ソロモンの偽証」を読みました。

長かった~。1冊700ページ以上ある本がなんと3冊!
大まかにですが、文字数を数えると、
44字×22行×715ページ=65万4192文字。
3冊あるので、掛ける3で、196万2576文字。
原稿用紙換算では、4907枚!!
(改行などがあるので、実際の文字量はもう少し減るはずですが…)

自分では読むのが割と早い方だと思ってますが、3冊読了するのに2週間半ぐらいかかりました。

感想は。。
上にも書きましたが、第一声は、長い…。です。
「真相はきっとこういうことで、こういう結末かなぁ」と、読者に想像させるのが早すぎたような。。

書き方が親切すぎて、もしかしてそれがミスリードで意外な結末をもってくるのかも、と思いつつ読みましたが、結局、意外性はありませんでした。
あれだけの長文を頑張って読んだご褒美に、最後にもっと「びっくり」とか「ドキッ」とさせる部分がほしかったなぁというのが正直な感想です^^。

ただ、犯人捜しをする種類のミステリーではないので、決着のつけ方はあれでいいとは思うのですが…。
それにあれだけの長文を、最後まで読み通せるように運んでいくというのは、やっぱりすごいことですし。

2015年に前編・後編の2部作で映画化されるそうですね。
たしかに文字で読むより、映像で見たほうがいいかも…。

ソロモンの偽証 第I部 事件

ソロモンの偽証 第I部 事件

  • 作者: 宮部 みゆき
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2012/08/23
  • メディア: 単行本


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あと、これはどうでも良いといえば良いのですが…。
物語は、バブルのころに中学生だった子供たちが中心となるのですが、いくら頭でっかちの賢い中学生という設定でも、そんな難しい言葉使うかなぁというのが、やっぱり気になってしまいました。ぱっと例が思い浮かばないけど、軽佻浮薄(けいちょうふはく)とか使ってたような…。
それと、難しい言葉とは別に、「ヘコむ」とか「ドン引き」という言葉も登場するのですが、その時代でそれって一般的な言い回しだったかなぁ、ということも、気になりました。
そういう細部に引っ掛かりだすと、ストーリーに入りこめず読み通すのがきついかも。。

中学生の揺れ動く心境を描いた本で、思い浮かぶのは…。
瀬尾まいこさんの「あと少し、もう少し」。

あと少し、もう少し

あと少し、もう少し

  • 作者: 瀬尾 まいこ
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2012/10/22
  • メディア: 単行本


読んだとき、中学生の頃ってこんな感じのことを考えていたかも…と懐かしく思いました。
短編をつなぐスタイルで、登場人物のさまざまな立場から、出来事を語っています。

Aさんから見たBさんは、こんな感じの人だと映っているけれど、Cさんから見たBさんはと全然違う印象だ、みたいなスタイルは、「ソロモンの偽証」と書き方が似てますね(語る内容は全然ちがいますが^^)。
作者の瀬尾まいこさんは、中学の先生をされていたそうで、中学生の、大人な部分もあり子どもな部分もある、微妙な年頃を書くのがやっぱり上手だなぁと思います。

夏を祓えず?

わー、もう7月だ!
昨日は、水無月(和菓子)を食べようと思っていたのに、忙しくて買いに行けなかったよ。。
もう売ってないかなぁ。

なんでも6月30日の「夏越しの祓(なごしのはらえ)」の日に、水無月を食べると、無病息災で夏が越せる…らしい。
水無月の三角形は氷を表していて、上に乗っかっている小豆は邪気を祓う意味があるのだとか。

おっと、下記のサイトによると、6月29、30日限定販売なんだ。それもまた、すごいな。
http://taneya.jp/okashi/kisetsu/minaduki.html

はー、6月は(も)忙しかった。
今年もあと半年、無理も効かない歳になってきたので、ぼちぼちいこう~。

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昼休み、丹波屋をのぞいたけど、やっぱり売ってなかった。
「おはぎや」さんやから?

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