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情報はどこから

先日、NHK放送文化研究所(https://www.nhk.or.jp/bunken/)が発表した「国民生活時間調査2020」で、16~19歳の半数以上がテレビを見ていない(テレビ視聴時間が1日15分以下)ということがわかった。
これってすごいデータだ。20代もほぼ半々。30代も4割程度は見ていない。

確かに身近なところでも、この春から東京で一人暮らしをすることになった20代の姪っ子も、テレビは買わなかった。
「えー、テレビ見ぃへんの?」と聞くと、ドラマとかはTVerで見られるし、それで十分とのこと。
テレビっ子の私からすると、考えられへんなぁ。
家の中がしんとしているのが嫌で、見てなくてもついテレビをつけてしまう。

とくに会社から帰ってきて、ごはん食べながらニュース流して、今日一日世の中でどんなことがあったのかを知る時間は欲しいなと思ってしまうけど、若者はそういうの要らんのかな。

確かに大きなニュースはネットのほうが早かったりするし、世の中の出来事なんて、実はほとんどが自分と無関係と言えなくはないけれど…。
しかし、新聞も読まない、テレビも見ない層がこれだけ増えてくると、ネットも今のままの自由空間で良いのだろうか?と心配になる。もちろん良質なサイトや情報もあるのはわかっているんやけど、真偽不明の情報も山ほどあるしなぁ。それにネットの意見って極端な方向に振れやすいから、それが大勢だと思っていると案外違う場合もある。愛知県知事のリコール署名不正問題でも、ネットでは「表現の不自由展」は不評なのかな…という印象だったけれど、実際は思ったより署名が集まらなかったという。
まぁ、それについては当然の結果というか、あれでリコールが成立したら逆に怖いわと思っていたので良かったのですが、ネットでは場の大勢を占める意見に反対するのがすごく難しいし、意識しないと自分の考えに同調する情報ばかりが集まってしまう危険もある。

あと、地味に怖いなと思ったのが、ツイッターやインスタでさも当たり前の顔をして流れてくる情報に結構間違いがあるということ。
私が見た偽情報は、「家に警察の名前で電話があったけれど、警察からの電話で所属を言わないのはみんな詐欺。折り返しの連絡先も、警察署の電話番号は末尾がみんな0110で終わっているので、それ以外はウソ」というもの。
でも大阪の警察署の代表電話番号の下4桁は1234(全部調べたわけじゃないから違うのもあるかも)。これ、さっきの偽情報を鵜呑みにしてしまうと、本当の情報もウソだと思ってしまう恐れがある。警視庁の番号で、末尾が0110で終わっているものもあるので、すべてが間違いというわけではないけれど、でも警視庁の代表番号も末尾は4321だし。

もう一個、これは信じると恥ずかしい…と思った偽情報は「兆という字をつくりに持つ漢字は『逃げる』と『挑む』の2種類しかない。なぜなら兆という字は人にとって決断を表す重要な字だから」という主旨のもの。これは見た瞬間にモモ好きの私は「桃あるで!」と思ったけど、「豆知識としてかっこいい」と鵜呑みにすると、恥ずかしい目にあう。「跳ねる」もあるし、一般的ではないかもしれないけれど、他にもいっぱい兆のつく漢字はある。

「ネットで見ただけやしなー、間違えて信じちゃった、ハハハ」で済ませられる場合はいいけど、こういう偽情報は、一見良い情報に見える分、性質が悪い。
でも発信者が悪いかというと、そうとも言い切れない。単に思い違いもあるし、正しいと信じて、良かれと思って発信している場合もある。
でも、良かれと思う気持ちがエスカレートして、へんな陰謀論にハマったり、フェイクニュースを拡散したり…となると問題だ。とは言え、流れてくる情報のすべてをファクトチェックするわけにもいかない。
ということで、一応の信頼がある(誤報がないわけじゃないけど)のが、新聞やテレビのニュースだと私は思っているんだけれど、それを見ない人が若い人で半数いるというのがなぁ。。
小学校の授業で、情報リテラシーを勉強する必要があるのかも。
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