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長い長い物語 [本]

宮部みゆきさんの「ソロモンの偽証」を読みました。

長かった~。1冊700ページ以上ある本がなんと3冊!
大まかにですが、文字数を数えると、
44字×22行×715ページ=65万4192文字。
3冊あるので、掛ける3で、196万2576文字。
原稿用紙換算では、4907枚!!
(改行などがあるので、実際の文字量はもう少し減るはずですが…)

自分では読むのが割と早い方だと思ってますが、3冊読了するのに2週間半ぐらいかかりました。

感想は。。
上にも書きましたが、第一声は、長い…。です。
「真相はきっとこういうことで、こういう結末かなぁ」と、読者に想像させるのが早すぎたような。。

書き方が親切すぎて、もしかしてそれがミスリードで意外な結末をもってくるのかも、と思いつつ読みましたが、結局、意外性はありませんでした。
あれだけの長文を頑張って読んだご褒美に、最後にもっと「びっくり」とか「ドキッ」とさせる部分がほしかったなぁというのが正直な感想です^^。

ただ、犯人捜しをする種類のミステリーではないので、決着のつけ方はあれでいいとは思うのですが…。
それにあれだけの長文を、最後まで読み通せるように運んでいくというのは、やっぱりすごいことですし。

2015年に前編・後編の2部作で映画化されるそうですね。
たしかに文字で読むより、映像で見たほうがいいかも…。

ソロモンの偽証 第I部 事件

ソロモンの偽証 第I部 事件

  • 作者: 宮部 みゆき
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2012/08/23
  • メディア: 単行本


***
あと、これはどうでも良いといえば良いのですが…。
物語は、バブルのころに中学生だった子供たちが中心となるのですが、いくら頭でっかちの賢い中学生という設定でも、そんな難しい言葉使うかなぁというのが、やっぱり気になってしまいました。ぱっと例が思い浮かばないけど、軽佻浮薄(けいちょうふはく)とか使ってたような…。
それと、難しい言葉とは別に、「ヘコむ」とか「ドン引き」という言葉も登場するのですが、その時代でそれって一般的な言い回しだったかなぁ、ということも、気になりました。
そういう細部に引っ掛かりだすと、ストーリーに入りこめず読み通すのがきついかも。。

中学生の揺れ動く心境を描いた本で、思い浮かぶのは…。
瀬尾まいこさんの「あと少し、もう少し」。

あと少し、もう少し

あと少し、もう少し

  • 作者: 瀬尾 まいこ
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2012/10/22
  • メディア: 単行本


読んだとき、中学生の頃ってこんな感じのことを考えていたかも…と懐かしく思いました。
短編をつなぐスタイルで、登場人物のさまざまな立場から、出来事を語っています。

Aさんから見たBさんは、こんな感じの人だと映っているけれど、Cさんから見たBさんはと全然違う印象だ、みたいなスタイルは、「ソロモンの偽証」と書き方が似てますね(語る内容は全然ちがいますが^^)。
作者の瀬尾まいこさんは、中学の先生をされていたそうで、中学生の、大人な部分もあり子どもな部分もある、微妙な年頃を書くのがやっぱり上手だなぁと思います。
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