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そこに愛はあるか? [本]

石黒謙吾さんのエア新書―発想力と企画力が身につく“爆笑脳トレ” (学研新書)を買ってみた。
エア新書という投稿サイトから着想を得て、プロの編集者が「こんな人がこんなタイトルで新書を出したら、面白いんじゃないか」という企画から生まれた本で、最初の30ページほどは解説だけれど、あとは延々と有名人100人分の(架空の)新書のタイトルとサブタイトル(キャッチ)、帯のコピーが並ぶ。

例えば、
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夜型人間は仕切りがうまい
――強引に話をとめる技術
田原総一朗

朝まで生ストップ(帯コピー)
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ナゾの横文字職業で
すべてが手に入る
――ハイパーメディアクリエイター
ってなんだろう
高城剛

沢尻エリカも
ときめいた
キングオブ勝ち組の
お仕事(帯コピー)
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など。。

アマゾンのレビューを読んで、思わず衝動買いしてしまったけれど、私的にはちょっと「うーん、、」って感じだったなぁ。←面白いんですよ。プッと笑えるところもあるし、タイトル考案術も紹介してあったりもするし。。(ちなみに、タイトルにある単語を、帯コピーやサブで使うな、というアドバイスは、非常に参考になります。敢えていっぱい重ねて強調するとき以外、同じ単語がダブるのはまったく意味がない。限られたスペースで最大限のパフォーマンスを出そうと思えば、無駄は徹底的に省くべき!これはコピーを考えるときの鉄則です!←といいつつ、やっちゃうんですけどね。)

でも、掲載しているタイトルの本が、実際に本屋に並んでいたら「買うか?」と聞かれると、「買わんな…」って思うし、『はじめに』に、一週間で100人分の新書のタイトルをひねり出した、と書いているとおり、なんか全体に粗いんですよね。
しかも、解説に“ちゃかし”には愛が必要、と書いておきながら、「ちょっとそれは…」的なのも混じっていたりして(優等生発言です!)。。まぁ、シャレだし、ガッツリ真剣にタイトルを考えるんだったら、ホントに出版するよ!ってことなのでしょうけれど。

それよりも、本のカバーを折り返したところに、好評既刊として本当の新書のタイトルが並んでいるのですが、それのほうが何か妙で面白かった。

『名古屋の品格』

『ネコ語がわかる本』
『からだに効くおやじメシ』
『キュウリのトゲはなぜ消えたのか』

「…?それ真剣?」って聞いてみたい感じ。
そして、その上に、この新書のラインナップはホンモノです。と書いてあるのが、ちょっと笑えました。

******
本文追加修正しました。
ちなみに、石黒謙吾さんは、「ナガオカケンメイのやりかた」や「盲導犬クイールの一生」を編集した人。実際のお仕事は、さすがに緻密!何気ない、<やりかた>の一語がでるのに、半年かかったそうです。
★解説ページ(リアル新書とエア新書の考察)は、参考になります。だから、結局おススメします!

「ナガオカケンメイのやりかた」は、グループ会社の人々の中でのベストセラー(実際も売れたのかな?それは知りません)。グループSNSで話題にのぼり、「オレ持ってる」、「あ、僕も」という状態になりました。
ちなみに私も持ってます。「ナガオカケンメイの考え」と紅白2色で(←私はどっちかといえば、「考え」のほうが好きです)。
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