SSブログ

生きたお金の使い方 [本]

時代物はあんまり読まないのですが、
高田郁さんの「銀二貫」読みました。

時代小説といえば、舞台は江戸の町が多いのですが、
「銀二貫」は江戸時代の大坂が舞台。
天満、天満橋、八軒家、心斎橋…。
知っている地名がいっぱいでてきて、それだけでも面白かったです。

「なにわの商人」の気概と
浪花節的な人情があふれていて、読後感さわやか。
終わり方が良かったです。
ちょっと前に、NHKでドラマ化されたそうですね。

ただ、一個だけ気になったのは、最初のほうによく出てくる文中の体言止め。
自分ではバンバン使う癖に^^、小説での体言止めはなんか違和感があるのです。。

それはともかくとして、この本は、
Osaka Book One Project(OBOP)という試みが適用されているそうです。

Osaka Book One Projectとは、
大阪の本屋と問屋が力を併せて、大阪のお客様に向けて絶対にはずさない1冊を選び、その本の収益の一部で、大阪の児童養護施設の子供たちに本を寄贈する試み、だそう。

最近、三浦しをんさんの『仏果を得ず』もよく本屋で見かけるなぁと思っていたら、
これまたOBOP選定書なんですね。
だいぶ前に読みましたが、たしかに大阪の文楽の世界が舞台でした。


銀二貫 (幻冬舎時代小説文庫)

銀二貫 (幻冬舎時代小説文庫)

  • 作者: 高田 郁
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2010/08/05
  • メディア: 文庫



仏果を得ず (双葉文庫)

仏果を得ず (双葉文庫)

  • 作者: 三浦 しをん
  • 出版社/メーカー: 双葉社
  • 発売日: 2011/07/14
  • メディア: 文庫


****
余談ですが…、高田郁さんって、読み終わるまで男の人だと思ってました。
しかも、名前の読み方も“いく”さんだと思っていたら、違った。“かおる”さんなんだ。
そういわれれば、馥郁(ふくいく)たる香りとかで使うもんね。
おっと、人名では、あや・か・かおる・たかし・ふみ とも読ませるのだそう。
なるほど~。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。