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2013年のベストブック [本]

年末ですね。
ここ2年ほど毎年この時期にあるとは言うものの、12月しょっぱなの遠方日曜取材が効いたなぁ。
なんかバタバタで、ブログが更新できませんでした。

さて、年々読書量が減ってしまっているので、
「これは!」という本を選ぶのもなかなか難しいのですが、
今年、読んだ本の中でのベストブックを発表します。

♪ドルゥララララ…(←注 ドラムロール)
ダ・ダ、ダン!

★第1位
「わたしが正義について語るなら」 やなせたかし 著 (ポプラ新書)
文句なしの1位です。(正直、あと、思いつかないぐらい)
著者は今年10月に亡くなったアンパンマンの作者、やなせたかしさん。
新書版が出たのは、亡くなってからですが、
もともとは、2009年に発売された
「未来のおとなへ語る―わたしが正義について語るなら」を、
内容はほとんどそのまま編集しなおし、新書化したものです。

元の本が、子ども(思春期ぐらい)にあてた内容なので、語り口はやさしいけれど、
書いている内容はズシンと来ます。

---(引用)---

 戦争で感じた大事なことがもう一つあります。それは、正義というのはあやふやなものだということです。
  (中略)
 そうして、日本が戦争に負け、すべてが終ると日本の社会はガラッと変化しました。
 それまでの軍国主義から民主主義へ。それまでは天皇が神様だと言っていたのに、急にみんな平等だ、民主主義だと言われるようになりました。
 民主主義が何かということは本当はまだ誰にも分かっていませんでしたので、みんな右往左往していました。ぼくも状況がのみこめるまでぼんやりした感じでした。でも、だんだんとはっきりと分かってきたことがあります。
 正義のための戦いなんてどこにもないのです。

 正義はある日突然逆転する。
 逆転しない正義は献身と愛です。
---(引用終了)---


「アンパンマンのマーチ」の歌詞もやなせさんが作詞されたそうですが、その中の「愛と 勇気だけが ともだちさ」の部分に抗議がきたことがあったそうです。
たしかに、前後の歌詞を抜きにそこだけ聞くと、アンパンマンはあんなに仲間に囲まれてるのに、結局友達は、「愛と勇気だけ?」と疑問を持つ人もいるかも…。
でも、あの歌詞に込められた思いは、
「(みんなの夢を守るために)戦うときは、友達を巻き込んじゃいけない、戦うときは自分一人なんだと思わなくちゃいけないということなんです。(中略)責任は自分が負うという覚悟が必要なんだということなんです」と書いてあって、そういうことだったのかと。

と、書いていて思い出した!

★続けて、第2位は…。
「日本の美を求めて」 東山 魁夷 著 (講談社学術文庫)

日本画家、東山 魁夷さんが書いた本。
この感想も、書きたいのですが、タイムアップ!
続きは年内のどこかで…。
(一応、第4位まで今、あたまには浮かんでます。)

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