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レモン無果汁 [コトバとデザイン]

昨日、なぜか猛烈にラムネが飲みたくなり、会社帰りにふらっとスーパーに立ち寄る。
でもラムネは売っていなかった。
「しょうがない、何か炭酸系のもので我慢するか」と棚を見ていると、
クリスタルガイザーのスパークリングウォーターに目がとまる。

SparklingWater

一見、爽やかでソツのないパッケージなんだけど、良く見ると「レモン無果汁」と書いてある。
無果汁は、書かなきゃいけないんだろうけど、なんでまた、「レモン」と「無果汁」と「黄色」をあんなコンパクトに組み合わせたのか。。「レモン無果汁!」と、主張しなきゃいけない理由でもあるのかな?
あ、それに真ん中あたりにレモンの輪切りっぽいのをモチーフとして使ってるけど、これっていいのかな?果物の断面図をパッケージに使っていいのは、100%果汁のジュースだけと聞いたことがあるのだけれど。。
ま、レモンっぽいだけで、「レモンじゃないです!」といわれれば、レモンではないからいいのかな。
それに、黄色の丸にレモンの文字をのせることで、レモンっぽさは出てる。たとえ無果汁だとしても。
もしや、これは計算しつくされたデザインなのか?
なんか…そんな気もしてきた。

****
そう思ってみると、「レモン」の文字は読みやすいけど、「無果汁」は抜き文字で読みにくい。
これも計算かな。うーむ、そうだとしたら、すごい。ってか、きっとそうですよね。
もっと言えば、ミネラルウォーター100%の文字だって、あえて100%を主張する必要性って、ないといえばない。でも、全体から受ける印象を考えると、あったほうが断然いい。しかも、レモンのそばに%の文字を持ってくるあたり、クレバーですなぁ。
でも、ちょっと笑える。。これだけレモンっぽさを醸しだすなら、ホントにレモン入れたらいいのに^^。(そんな簡単に果汁って入れられないのかなぁ?)
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コメント 2

H.K.

あまり正確な情報ではありませんが、
果汁が5%未満の場合は、次のようなルールを遵守しなければならないようです。
◆「果汁何%」もしくは「無果汁」と表示すること。
◆その表示は商品名の表示と同一視野に入る場所に配置すること。
◆背景の色と対照的な色を使うこと。
◆14ポイントの活字以上の大きさの文字で見易いように記載すること。
◆実物の写真やイラストを表記しないこと。
◆実物の色と類似のカラーリングをしないこと。 など
これを厳密に適用すると、コンビニから清涼飲料水はなくなると思います。

クリスタルガイザーの場合の「レモン無果汁」はおそらく、レモン味が付いていることを訴求するためのものだと思います。もちろん、これは問題なし。レモンの輪切りに見えるのは、決してレモンの輪切りではなく、単なるマークなのでしょう。これは限りなくグレー。

ちなみに、カゴメのホームページに行くと、これだけの法令をきちんと守っていますと自己アピールしています。どれだけの法令かというと、
◆景表法
◆公正競争規約
◆薬事法
◆資源有効利用法
◆JAS法
◆意匠法
◆商標法
◆品質表示基準
◆食品衛生法
◆計量法
◆健康増進法
◆PL法
◆日本国憲法

一番最後はウソです。
by H.K. (2009-05-10 12:42) 

ymg*

おお!すばらしい情報をありがとうございます。
薬とか食品は、いろいろ決まりがありますよね~。
「消費者が間違えないよう」に、という配慮でしょうけれど、
「実物の色と類似するカラーリングをしないこと」というのは、なかなか厳しいですね。これがダメだと、どうやって○○っぽさをあらわすんでしょうね?

ちなみに、レモンの輪切り風は、確信犯的にやったんだろうなと思います。チャレンジャーですよね。

それにしても、法律っていろいろあるんですね~。
思わず、学生時代に買った「コンパクト六法」を引っ張り出してしまいました^^。

というわけで、マニアック話を一つ。
今の版はどうかわかりませんが、私の持っている「コンパクト六法」には、巻末に法令基礎用語例が載っています。
「及び」・「並びに」や、「又は」・「若しくは」の使い分け方が書いてあって、これがなかなか難解すぎて笑えます。

◆「及び」・「並びに」の使い分けの説明 (一部抜粋)
単なる並列の場合は、「及び」を用い、並列させる語句に段階がある場合には、接続の小さいほうに「及び」を用い、接続の大きいほうに「並びに」を用いる。 (中略) 並列される語句が三段階以上になる場合には、並列の一番小さい段階での接続に「及び」を用い、それ以上の段階での接続には「並びに」を用いる。


「第一項の歳入並びに第二項の手数料及び延滞金の還付並びにこれらの徴収金の徴収又は還付に関する書類の送達及び公知送達については、地方税の例による(地自二三二の三④)」

使い分けの法則を理解していると、上の文章でもわかるのでしょうけれど、これだけいろいろ「及び」「並びに」「又は」が駆使されると、もう何が何だかわかりません~^^。
そして、日常生活で、この使い分けを意識することは絶対にない…。

by ymg* (2009-05-10 15:01) 

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