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コトバをデザインする人 [コトバとデザイン]

昨日買ってきた田中庸介さんの「スウィートな群青の夢」、読み終わりました。

・・・ すごい。
なんかわからないけど、すごい。
でも、すごいことは、なんかわかる、そういうすごさ。

やっぱり衝撃を受けた。アーティスティックですなぁ、という感じ。
個人のブログで、「普通の文章が詩になってる」と書いている人がいたのですが、そして確かに「え、これが詩?」って感じの文章なのですが、いきなり(引用していいのかな…。著作権的に問題ならご指摘を!)

冷房病のひとに

日本はアジアの東のはずれだから
大変よいスープ麺を食べることができる
その紹介からはじめよう

って、はじまるのって普通じゃないですよね。

でもなー、一般的におすすめできるかというと、微妙。
本屋で出合ったら、挨拶ぐらいはしてもいいかも、、って感じかな。
で、この人とは「合いそうな感じがする」と思ったら、購入してみる…という流れで。

私は「好き!」とはっきり言えるのですが。(でも、仕事の文章の参考にはできない)。
下の感じなんか、とくに好きですね。

(「武蔵野」から一部抜粋。面倒なので、斜体かけません。。)

ふと気がつくと、
ごんごん音がする。
離婚ニヶ月が経過し
運転途中で
止まってしまった
風呂に入ろうとして
新聞をつい置いたのだろう
その新聞紙が洗濯槽に
なぜ
もっと早く
気がつかなかったのだろう
不幸な事故である
あるいは迂闊なおこない、
白いへどろのような塊がある
次にぼろぼろとした紙の断片
大量の白色パルプ
そして微小で微細な紙の繊維にまみれたおれの黒いTシャツ。
わたぼこりが黒い布の表面をびっしり覆っている
今おれは自分の心の様相を目の当たりにしているのかとかんがえる
わーこりゃもう立ち直れないかも、
ぼろぼろと爪でそぎながら本当にまったく何ののろいなのかよと口に出す。
二度洗いしても三度洗いしても
なおなお悔恨の、
わたぼこりが一面に付着している
どうしようもない、は
しばらくはそのまま。
外のベランダに吊るし
風にさらして
忘れておこう

(このあとも、こんな感じで延々と続きます。ymg*)

どうですか?↓もういっちょ、こんなのも。

そうだ、時間はある。
急げ、まだ時間はある。
(「京都」 より一部抜粋)

もういっちょ。

まず初めに、混沌があった。
いや違うな。
まず初めには、何もなかった。
がらんとした空虚がひろがっていた。
(「わけのわからぬものとの闘い」 より一部抜粋)

うーむ。。すごい。
ところで、ついてこれてます??

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